179回 2025年6月登山
(身延山 1153m)

開催日: 2025年6月28日(土)
参加者: 14人
累積標高差:1153m
コースタイム:

久遠寺(8:45)→登山口(9:00)→丈六堂(9:40)→大光坊→法明坊→南側展望台→奥の院(11:45)→(12:30)身延山 頂上(13:10)→(13:15)頂上駅展望台(13:40)→(14:05)分枝→松樹庵(15:00)→久遠寺山門(16:00)

体験記

 日蓮宗の総本山で信仰の山として知られている身延山に登りました。仲町無料駐車場に停めて参道を歩き立派な山門に着くと白装束の人たちが各地から集まり200人以上もいました。とても熱心な信仰者です。 三門から見上げると聳え立っている287段 高低差105mの階段(菩提梯:ごだいてい)が待っていました。この階段を登りきると煩悩を断ちきって悟りを開けると言われていますので、我々は息を切らしながら登り覚りの喜びを得たと思います。この階段が今回の登山の一番の難所(きついだけ)だったかもしれません。 この階段の先に真っ赤な五重塔前で集合します。今日は14人の大団体になります。(3人はロープウェイで登頂)
 まずは久遠寺に入り金ぴかに飾られた像を見ながら本堂を見学します。本堂の裏側に回り登山開始します。
 しばらく舗装された坂道を登っていきます。最初は坂道を登るハイキング気分で登れますが、急登が続きかなり疲労してきます。日影なので気温は高めでも耐えられない暑さではありません。 途中に由緒あるお寺が沢山建立され、休憩ポイントもあり、標高差1000mもあるが楽しみながら登れます。真っ赤なインスタ映えする国光庵の鳥居の前で写真を撮ります。 この後も十如坊、丈六堂、大六堂、お水屋と続きます。そして天をつくようにまっすぐ伸びる立派な大杉を見て奥の院に進みます。時折吹いている風が爽やかでとても気持ちよく感じます。 どの寺も金ぴかの像が建っています。奥の院の手前の南展望場所は遠方まで見え、真下には大きな富士川が蛇行している景観は、とても迫力があります。 富士山は見えそうで全員で必死に探した結果、わずかに頂上が眺められました。我々は雄大な景色だけでなく心に語りかける風景をしばらく眺めていました。 もう奥の院は目の前です。約3時間かかり身延山を歩いて登りきったことになります。思っていたよりかなりハードな山でした。(お参りする人はロープウェイ使用) ここで登れたことにお礼参りしてから裏手にある北側展望台に行きます。頂上の標識も立っています。少しガスっていますが、この時期では大展望であると思います。 南アルプス(北岳、間ノ岳、濃鳥岳)、鳳凰三山、白峰三山、八ヶ岳、茅ケ岳などがうっすらと見ることができます。そして富士山も頂上が少し見えそうな感じです。 我々はここで思わず自然と合唱してしまいました。
 ここで展望休憩をとりながら昼食をとりました。暑くもなく気持ちのよい一時です。下山は西ルートを使います。距離は長いけど、東ルートよりは少し楽に歩くことができます。 下山中の見所は天然記念物の千本杉、数ケ所の展望場所、天空のお寺(松寿庵)です。残念なことにブッポソウは見ることが出来ませんでした。 約7時間の登山も山門に到着して無事に終了しました。身延山を自らの足で登ったことにより、ただの観光では得られない深く静かな感動を味わうことができました。 その後に私たちは「つむぎの湯」で体を癒やして帰宅しました。