尾瀬至仏山 常念岳 袈裟丸山 <男体山> 富士山 槍ケ岳
妙義山 尾瀬ハイキング 蓼科山 北アルプス縦走 七峰外秩父ハイキング  

【 登山体験記Ⅰ 】

 【第1回~第10回】
  登山日 2001年8月~2005年6月  
   ホームページ開設前の登山のため、体験記はなし
 【第11回 尾瀬至仏山】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2005年7月17日~18日  
  登山コース 鳩待ち峠→至仏山→尾瀬が原散策→弥四郎小屋→尾瀬ヶ原散策→鳩待ち峠 
  体験談
  • 至仏山は前日、大雨に降られ地面がぬかるみ、あまりよいコンデション ではなく滑りやすい状態でした。登りはさほど厳しいものではありませんが、下りは直線的に降りるコースのため前日、雨にぬれたこともあり、何度も足を滑らせてしまいました。ここの岩は蛇紋岩と言われている滑りやすいものであることが下山後に知りました。
  • 山の岩の性質上、森林限界が低く1時間ぐらい登ると、 見渡しがよくなり日光きつげなどの花が多数みれるようになります。
  • 頂上はこの季節は非常にごったがえしていて、写真をゆっくり撮り、景色を 眺めながら昼食をとるような余裕が全くありませんでした。
  • 頂上付近には多数の可憐な花が咲き、その中でも触ると香水のような香りのする『イブ キジャコソウ』という花を登山者から教わり思わずその匂いに感激しました。
  • 下山道から尾瀬ヶ原を眺めると非常に広大な湿地帯であることが分かります。そして下山後に湿地帯を散策して、それがよく分かります。ここはよく管理された湿地帯でした。
【第12回 常念岳、蝶ケ岳(縦走)】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2005年9月16日~17日 (1日目は曇り、2日目は快晴)
  登山コース 一の沢登山口(10:45)→常念小屋(15:35)→常念岳→蝶ケ岳→三俣口
  体験談
  • 一の沢登山口を10時45分に出発し、沢沿いに登り15時35分に常念小屋 に到着。
  • 途中、最初は晴れていたが、徐々に曇り景色はほとんど見えませんでした。
  • 美味しいミネラル水(沢のこと)は豊富にあり、何度も飲みました。またマイナスイオンが豊富に感じられ、森林浴ができ健康になった感じになります。
  • 沢の水を汲もうと岩場に足をかけたとたん、すってんころりんと転び左足は水没し、左腕を痛め大失態をしました。皆様も教訓として、常に水が流れている岩は滑りやすいことを覚えておいてください。
  • 先日、ここの胸突き八丁で亡くなった場所も通りましたが、急な勾配で足を踏み外すとその可能性が十分にありましたので慎重に登りました。
  • 初日は翌日の天候に期待して早めに就寝し、5時に日の出を見るために外にでると、満点の星空でした。5時20分頃から赤いレンズのようなものが東の雲から浮かびあがります。このような日の出は初めてみた素晴らしいシーンでした。平べったいレンズ状から徐々に真っ赤な丸いものにかわり、雲の上に出るまでの5、6分間は素晴らしい感動的な天体ショーでした。
  • 日の出と同時に西側には、槍ヶ岳を中心とした穂高連峰が雄大にそびえて見えます。東側から南側にかけて雲海の上に南アルプス、富士山、浅間山 が見えています。
  • この日はいよいよ常念岳登山で、小屋から約1時間ほどで頂上に着きました。 頂上では360度の大展望に恵まれ、言葉では表現できないほど素晴らしい景色に見とれてしまいました。北から燕岳、大天井岳、槍ヶ岳、穂高、蝶ケ岳、南アルプス、富士山、 浅間山などが全て展望できます。ここで隊長の入れたモーニングコーヒーを、景色を見ながら飲んだのは最高の一時でした。
  • 常念岳をあとに蝶ケ岳まで、私個人として初の縦走体験の始まりです。下ったり、 登ったり、林の中を抜けたり、岩場や砂利道だったりと変化にとんだところです。縦走途中は上記の山景を堪能することができ、見る場所によりその景色が変わってくるのを楽しむ事ができます。
  • 蝶槍には12時に到着。予定では蝶ケ岳ヒュッテに泊まる予定で したが、明日は下山だけでしたので、このまま思い切って下山してしまうことして、 蝶ケ岳の頂上を目指して前進。蝶ケ岳の頂上では自分たちが登ってきた常念岳が非常に高くそびえて見えます。この時にはかなり雲がでてきて景色が悪化してしまいましたが、それでも360度のパノラマ展望は変わりませんでした。
  • 縦走中に初秋なのにたくさんの蝶が舞っているところがあり、 蝶ケ岳の由来かなとも。
  • 下山は非常にきつい急な下り坂を、ほとんど景色も見えることなく すれ違う人の息遣いを聞きながら、我々は無言状態で延々と3時間30分ほどかけて無事おりることができました。二日目の工程は10時間にも及び非常に疲れました。
  • 今回の登山は北アルプスの素晴らしい景色を最高の状態でみること ができ非常に満足しています。
【第13回 袈裟丸山登山】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2005年10月22日(土) 曇りのうち雨
  登山コース 折場登山口→見晴台→賽の河原→避難小屋→小袈裟丸山→前袈裟丸山頂上→同コースの下山
  体験談
  • 3時30分に自宅を出発、守ちゃんの家に4時10分到着、上里SAに4時30分到着し ウッチーと合流し北関東自動車道経由で122号線へ進み、登山口行きの看板を見て左折の曲がり角で、なんと隊長にばったり。
    そこから登山口の折場口まで10分ほど。ここまで予定より30分早い7時30分に到着。ここでも紅葉はもう始まっているように見え、期待に胸を膨らませて登山開始。
  • 最初の登りは階段状の急な坂を、そしてすぐに一般コースと健脚コースの別れ、ちょっと無理をして健脚コースを選択。でも少し歩いたところで一般コースと合流し、な~んだと言う感じでした。
    30分ぐらい歩くと左手に視界が開け、熊笹の生えた広大な斜面と下方には沢が流れ、反対側の山々は紅葉が見ごろで赤色、黄色に染まっていました。これはさらに高いところでは期待できるぞと、喜んでさらに前進。約1時間歩いたところの最初のベンチで休憩。その後、それほど急な坂もなく見晴台、松林を通過して、賽の河原に到着。ちょっと山としては変わった風景でした。広場に岩があっちこっちに積み上げられ供養されていました。このような場所が他に3箇所。その後に小雨がばらつき始め、隊長の指示に従い、 カッパを着ると、まもなく本格的な雨に見舞われ、ガスが出始め、視界もほとんどなくなり、景色をみることもなく、口数も減りもくもくと頂上を目指して前進。
  • 途中、低かった熊笹が胸までせまり、足元は見えなくなり根っこに引っかかり転ばないように注意しながら歩き、ぬかるみ始めた狭い登山道を紅葉をみることをを願い、さらに前進。すると頂上付近に近づくと急な登りになりロープを使いながら『よいしょ』と登り、ついに頂上に到着。
  • 頂上は尖ったところというのではなく、1878m地点にある広場という感じで、ここは予想したとおり雨とガスのため、周りの景色は全く見えず、登頂記念の写真だけをとりすぐに下山。私はこの時、大きな問題を抱えていました。それは雨にぬれた登山靴に水がしみてきて、中がぐちゅぐちゅ状態で、さらに頂上付近は温度が低いために足指が凍傷になるのではないかと思うほど最悪な状態でした。(ここで教訓、靴などの雨に濡れるものは事前に防水対策を十分にしておくこと。)しかたなく隊長から新聞紙をもらい靴下の水を絞って我慢でした。下山途中に避難小屋を使ってお湯を沸かしてカップラーメンの昼食。山で食べるラーメンは体が温まり格別な味でした。避難小屋の周囲で奇妙な泣き声に気づいた守ちゃんは『あっシカだ!』そのあともシカと数回遭遇。私は残念なことに一度も見れなく今回はついていません。
  • 登りは4時間かかりましたが、下山は3時間で登山口に到着。今回はつらいところは頂上付近の急坂だけで比較的楽な山でした。雨が降ってしまったために紅葉もほとんど見えず、残念でしたが、もし視界がよければ変化にとんだ登山者を飽きさせない山だと思いました。途中、紅葉の時期にも関わらずほとんど他の登山者に会わないほど静かな山でした。下山後に聞いた登山口にいた地元のおじさんの話では、春にはたくさん花が咲き乱れ多数の登山客が訪れるとのことでした。今度はこの山は春に登ろうと思いました。
  • 今回の登山では雨に泣かされました。期待していた紅葉は登りはじめに見た紅葉 と、視界不良であったが登山道付近に紅葉していた木々ぐらいでした。山は天候と時期によりずいぶん影響受けることが分かった登山でした。
【第14回 日光男体山】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2006年6月3日(土) 晴れたり曇ったり
  登山コース 二荒山神社口→頂上(2484m)→志津峠→三本松→(バス)→二荒神社口
  体験談
  • 眠い目をこすりながら朝3時30分出発し、守ちゃんの家に4時到着、東北自動車道、 加須ICから一路日光ICへ。 途中、守ちゃんお勧めの佐野SAエリアで佐野ラーメンをたべたが、本場のラーメンだけのことはあり、美味しくちじれ麺の舌感はいいですね。日光ICから日光宇都宮有料道路に進み、 料金所でナビどおりに料金を投げ入れると「お釣りをどうぞ」、もう車は出発していたが、急停車してお釣りをGET、何か得した感じ。
  • 予定集合時刻より15分遅れの6時15分に二荒山神社に到着。すでに隊長とウッチー は着いて いました。ちょっと肌寒い感じの10度ぐらいの気温だったと思います。
  • 二荒山神社で500円の登拝料(交通安全と安全登山の祈願お守りつき)を支払い、これは 初めての経験、 何でこんな料金を払うのと思いつつ、でも無事登山でき無事帰宅できれば安いかなと思いました。
  • はじめは石の階段状から始まり徐々に林の中の急坂になり登山しているような感じに なってきました。 途中、道路工事等で使う道路を経由しながら進み、登山口があり、さらに林の中を進んで行きます。途中、中禅寺湖を眺められるビューポイントが何箇所かありましたが、かすんだ湖に遊覧船が浮いているのは分かり ましたが、湖水の色や山並みとの鮮やかさは見ることができず残念。
  • そのうちにからっと晴れることを期待してさらに前進。 すると突然、ウッチーがすれ違った下山者と驚き の会話を始めました。この人はなんと旧IDOで技術部にいた実藤さんでした。こんなところで会うことに全員びっくり!!彼は2時間半で頂上まで登り、もう下山直前で夕方にはレッズ 戦を見に行くとのことでした。 2時間半でジーパンにスニーカの軽装状態で登ってしまうところもすごいが、帰宅後にサッカーを観戦しにいくところも超人です。
  • 頂上に近づくにつれ、晴れはじめ、日差しが暑いくらいの陽気で半袖Tシャツで十分でした。斜面は最後まで急坂状態で岩を超えていくような感じです。斜面は赤い色の土でこれもかわった感じです。 通常、じぐさくに上るパターンが多いのですが、ほぼ直登するように登って行きますので、我々は1時間ごとに休憩をとりゆっくり登り約4時間半かけて頂上に到着。
  • 頂上には金剛力士像のような銅像が我々を向けてくれます。そこで記念写真をとり頂上に達した達成感を味わいながら昼食。頂上は想像以上に広く自由に動き回ることができます。ただし、南側の斜面は ガスっていて中禅寺湖も他の景色もまったく見えず、北側は前方の太郎山、大真名山、女峰山が雲に一部をかくされながら雄大に見えていました。ここでウッチーが男、女、太郎ちゃん、真名ちゃん、何か家族だなーと! 思わず納得。
  • 暖かい頂上でお腹も満腹になり転寝をしている守ちゃん、登りの計画に対する結果をまとめている隊長、景色を堪能 しているウッチーと私。このままいつまでもここにいたい感じでしたが、12時30分 に下山開始。下山は反対側の志津峠に降りるコースで、全く登りコースと違っていました。昇りほど険しくありませんが、湿っていて滑りやすく注意して降りないとすってころりん。(私とウッチーが2回)林の中を降りる中で、途中、ほとんど雲がなくなり前述の山々(太郎ちゃん、まなちゃん)がくっきり。おお、きれいだな~と感動しながらいつもながらの疲れと元気のない淡々とした無言の下山が続き約2時間半続きやっと 志津峠に到着。途中で隊長以外は残雪を避けるために迂回コースをとったら、全く別な道のないところに来てしまい、隊長に違うことを指摘され危うく遭難するところでした。
  • 志津峠に降りた時点で一応登山終了となりますが、ここから大変でした。というのは車は反対側の二荒神社に 駐車してあるので、そこまで 戻らなければなりません。志津峠から疲れた足を引きづりながら約2時間歩き、やっと戦場ヶ原に到着しバスに乗り車のおいてあるところに到着しました。この二時間の歩きによりクールダウンしたこと で返って筋肉疲労は取れたかもしれません。 今回の登山は頂上までは晴れたり曇ったり、近くの景色はよく見えるが、遠方の山々の景色はほとんど 見えず。頂上では北側の景色は満喫でき、広大な頂上ではのんびり。下山途中は何度か雄大な山々を満喫できま した。また戦場が原の直前でシカが突然飛び跳ねているのも見ました。残念なのは中禅寺湖を含めた南側ののきれ いな景色がみれなっかことです。
 【第15回 富士山(富士宮口)】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2006年8月25日(金)、26日(土) 下界は曇りで霧、頂上は晴れ
  登山コース 富士宮登山口(富士宮ルート)→八合目→赤岩八号館(御殿場ルート)→頂上→剣が峰→お鉢めぐり→赤岩八号館→八合目(御殿場ルート)→富士宮登山口
  体験談
  • 静岡県水ケ塚パーキングに9時30分集合でしたが、守竹号車は30分も遅刻。そこから富士宮登山口駐車場に行き、車を駐車し昼食後に登山開始(11時30分スタート)
  • スタート時点の天候は晴れていたが、まもなくモヤってきたので、素晴らしい景色は期待できないかもしれないと思いつつ、元気を出して6合目、7合目へ。
  • 今回、富士山に初登山のウッチーとバルさんは、大きな期待をもち、感動を期待して登ったのではないかと思います。
  • スタート時点ですでに2500m、気圧も低く空気も薄い状態のため、登り始めの坂道ですぐに息があがってしまう状態です。人気の富士宮ルートは、登山者が多く下りの人に挨拶を交わしながら順調に高度を上げていきます。
  • 富士登山の場合、多少のUPDOWNはあるが、ほぼ登りっぱなしの苦しい登山です。少し早歩きすると、空気が薄いことからすぐに息がきれてします。そのような状況の中で、初参加のバルさんは笑顔を絶やすことがなく、ニコニコしながら登っているところからKMT山の会の貴公子と呼ばれていました。
  • 富士宮ルートの八合目に着いた頃から雨が降り始め、カッパを準備すると本降りに変わりカッパを着たまま、宿の赤岩館に16時頃に到着。この日は100人程の客を収容していたようです。17時からの夕食はカレーライスで山小屋のわりにはよく煮込んであり美味しく、お代わりをしたほどでした。
  • 19時には一人当たりにすると狭い(0.6畳ぐらい)ベットで6人が並んで就寝したが、重い湿っぽい布団と狭さからよく寝つけず、夜中に起きてしまい外に出ると、満点の星の数に感動しました。無数の星をちりばめた大きな天の川も見え、平地ではとても見ることのできない天体ショーをみることができました。時々流れ星も見えて、思わず願い事を考えるが間に合わず。
  • ここの山小屋もそうですが、富士山の山小屋のトイレはバイオトイレと言われるバクテリアが糞尿を処理し、きれいで無臭のものでしたが、使用料が200円かかりました。まあ、富士山の環境維持と気分よくできるためには仕方がないと思い、お金をきちんと払いました。
  • ご来光を頂上で見るために朝3時に出発しましたが、8合目から頂上まで急坂が続ききつくなり、耳が痛いほどの寒さでも汗ばんできます。頂上ではご来光を待つ大勢の人が寒さをしのいで待っていました。体感温度としては氷点下だと思います。着れるものをすべて着込みましたが、指の先が凍傷になるかと思うほど痛みがでていました。しばらく待つと雲を赤くしながら登山者の期待をこめて太陽が登ってきました。通常では数分かかり太陽の全景が見えるのですが、今回はなぜかあっという間(30秒ほど)に真っ赤な丸い円からまぶしく輝きを放つ大きな太陽に変わってしまいました。今までのご来光とは違った初めて見る輝かしい大きな日の出でした。これまでの寒さをしのいでいた辛さを、太陽の明るさと注がれている熱によって徐々に暖かく感じてきました。太陽の恵みを与えられた感動の時です。
  • ご来光のあとは火口を一周まわるお鉢めぐりをしました。まずは日本最高峰の3776mの剣が峰で記念撮影して一周回るのに約1時間かかりますが、ずーと晴れっぱなしの状態で、下にはもくもくと湧き上がっている大規模な雲海と火口の広大さを見ながら回りました。途中、雲海に移った影富士を隊長に教えてもらい、思わずそれをバックに撮影。
  • 下山では御殿場ルートを下りて途中から宝永山火口を見ながら富士宮ルートに戻るコースをとる予定でしたが、下山し間もなくするとモヤがあっという間に周りを包んでしまい、何もみえなくなりました。そのために宝永山火口周辺の景色も全く見えないことが予想され、登ったルートを下山することになりました。山小屋のおばさんが言うには宝永山火口付近の景色は素晴らしいとのことですので、次回の挑戦に残しておきます。
  • 今回の登山の特徴は8合目から下は、モヤ(濃霧)、上は快晴でしたので、登山途中の景色はほとんど見えず楽しみはありませんでしたが、頂上の絶景は素晴らしいもので感動を味わうのに十分でした。他では頭痛の辛さを体験したウッチー、感動的な日の出シーンと頂上から雄大な雲海を見た全員、満点の星の天体ショーに感動した全員、頂上付近の急坂にちょっとばかり苦痛だった守ちゃん、山小屋のカレーのうまさに舌をならした全員、日本最高峰の標識に感動したためにそこに居続けたくなくなってしまった美香ちゃん、ウッチー、バルさん、頂上のコーヒ(激熱と書かれていた)の熱さに困ったたけちゃん、急坂の辛さが顔にでないバルさん、外人の登山の多さにびっくりした全員、すれ違うきれいなお姉さんと子供に声を交わし励ましていた守ちゃん、毎回冷静な判断と登山記録をつけていた隊長。
 【第16回槍ヶ岳登山】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2006年9月15日(金)~17日(日) 15日:晴れ、16日:晴れ→曇り→強風と大雨、17日:雨→曇り→晴れ→雨→晴れ
  登山コース 上高地→横尾山荘(宿泊)→槍沢ロッジ→槍ヶ岳山荘→槍沢ロッジ→横尾山荘→上高地
  体験談
  • KMT山の会の登りたい山のNO1だった槍ヶ岳登山に登りました。
  • 今回の参加メンバーは山の会に初参加のJさん(一番の若手)、はるばる仙台から来てくれたHさん、毎度おなじみのウッチー、隊長、私の計5名です。
  • スタートは電車、バスを乗りついて上高地に入り、そこから登山開始(11:35発)です。登山と言っても初日の上高地から横尾山荘までは、きれいな清んだ梓川渓流を見ながら約4時間の平坦なハイキングでした。上高地には有名な河童橋で記念撮影。ここからこれから登る予定の沢の先の山並みがすばらしく見えていました。途中、神秘的な池と言われていた明神池に立ち寄り、なんと入場料が300円。見学した時間が13時頃であったこともあり、神秘的ではなく山間の静かな沼というものでした。たぶん朝もやの中で見るとそうなのかもしれません。でも水は清んでいて岩魚も泳いでいました。
  • 明神池から横尾山荘までは、梓川の渓流の音を聞き、松林、白樺林等の森林欲を浴びながら、また水の飲めそうなほど清んだ川を楽しみながらのハイキングです。途中、Hさんがサルだ、と叫び、注目すると自然のサルが草を食べていました。日光のサルのように人間を襲い食べものを奪うようなものではなく、自然な形でサルと触れ合うことができました。
  • 初日はよく晴れ気持ちのいいハイキングで無事、横尾山荘に15:20に到着。早速、元気のいいJさんとウッチーは近くを散策。横尾山荘には温泉風呂があり、そこで初日の疲れをとッた後、さっぱりしてビールと夕食。夕食後はやはり明日の天候が一番の心配事で、談話室に設置されている衛星TV放送の天気予報では何とか明日は持ちそうな感じでした。そこでみんなの意見はできるだけ早く槍ヶ岳山荘に着き、穂先に登ってしまうということになりました。
  • 部屋は8畳ほどの個室でしたので、全員熟睡できたようです。いつも熟睡できなかった私もよく眠れました。
  • 翌日は朝4:40に暗闇からのヘッドライトをつけての出発でした。5時過ぎには朝日がでて雲から青空が見えてくると、今日の槍ヶ岳登頂の感動を予想してしまいました。登山、途中、いろいろな花を見つけては写真を撮ったが、いつものことで、一つも花の名前が分からずでしたが、今までにはない花の宝庫でした。花の写真特集はこちらをクリック
  • しばらくは梓川と一緒に登っていきますが、途中で川がなくなり、「それはなくなったのはなく、地面の下を流れているのだよ」、Jさんがウッチーに教えていました。後ろで私とHさんが、そうか「参考になるな!」とうなづき、後日、後で別な人に教えてやろうと思ったり。
  • 槍沢ロッジに着き休憩すると、広場に望遠鏡が設置され、木の間から青空に浮かんだ槍ヶ岳が聳えったっていました。それを見てさらに登頂の気分を高めて早々に休憩を切り上げて、雨の降らない午前中に登頂計画を立て出発。
  • ここからはいよいよ勾配が急になり少し息が上がり始めてきます。森林地帯を抜けると岩だらけの道を天候の心配をしながら、青空と周りのきれいな山並みを見ながらの登山でした。過去に登ったことのある三角形のきれいな常念岳、頂上のよく分からない蝶ヶ岳もすぐ近くに見え、遥か南の雲の上には南アルプス連峰と富士山も見え感動を味わいました。しばらくすると待望の槍ヶ岳が見え、思わず感嘆を発しすぐにでも登りたい気持ちを抑えながら槍をバックに写真撮影。ところがしばらく槍ヶ岳を堪能させてくれた天候も急に曇り始め、そのうちにぱらぱらと雨が降り出しあわてて合羽を着用。
  • ヒュッテ大槍分枝付近に『幡隆』という坊さんが槍ヶ岳登山を切り開く時に5日間過ごし修行した洞穴がありました。このあと500mで槍ヶ岳山荘の看板が見えてきたところあたりから、心臓が飛び出しそうな急な登攀になってきました。雨も次第に強くなり、槍ヶ岳はもう目の前、数100mのところにあるにもかかわらず、うっすらと見えるだけとなり、急に元気もなくなってきました。それでも最後の力を振り絞って10:45に槍ヶ岳山荘に到着。
  • 山荘に到着すると、強風と大雨になり、とても穂先にいける状態ではありません。仕方なく、談話室で槍ヶ岳のビデオを見ながら登った気分になり、雨風が落ち着くのをじっと待ち続けましたが、16時30分頃に隊長判断により、この日は登頂を断念し翌朝に期待することになりました。
  • しかし翌朝、期待してというか、一晩中、寝付けなかった私は期待に胸を膨らませながら、外の雨風音を聞いいていました。一向にやむ気配がなく朝を向かえ4時に隊長が判断を下し、台風の影響が出る前に下山しようとなり、がっかり。でも全員がこの雨風ではたとえ登っても視界はゼロ、危険は100倍であると納得。昨晩の談話で聞いた中には、北九州からきた63歳のおじさん、美味しいブランディをくれた四国から夜行バスで来た人もいて、この人たちに比べれば、数時間でこれる私たちはまだいいほうかもしれません。
  • なごり惜しい槍ヶ岳山荘を跡にして、途中、全員が何度も振り返り、ガスっていて見えない槍ヶ岳に向かい、「今回は登頂できなっかたけど、次回必ず登頂するから待ってろ」という気持ちで下山しました。下山は登りに比べれば非常に楽ですが、合羽を着用しているために蒸し暑く、私はめがねが曇り、気付くとガスが取れていても私だけがガスっていてたまりませんでした。
  • 槍沢ロッジ前で雨も完全に上がり、晴れ間も見え初めて、また周辺の山々がきれいに見えて気分もよくなってきました。横尾山荘についた時にはよく晴れていて暑いくらいでした。これで上空、槍ヶ岳付近も晴れていたら、気分がおさまらないですが、山の上のほうは厚い雲がかかっているのみて、早めに下山して正解と自分に言い聞かせていました。
  • 疲れた汗ばんだ体を引きづりながら上高地バス停に着いたのが12時45分。休憩も入れて7時間で下山終了。
  • 今回の特徴はきれいな透き通った梓川を見ながら気持ちのよいハイキング、そしてサルと遭遇した自然らしさ、横尾山荘の気持ちよい温泉、各種花の咲いていた登山道、周辺の山並みを見て満喫した景色、直前にそびえたって見えた槍ヶ岳の穂先などでした。槍ヶ岳山荘到着直前の急な勾配で苦しんだビールの大好きなHさん、いつでも快調なペースで登り下山するJさん、パワーの源は大食いであるようないつもたくさん食べていたウッチー、冷静な判断により最後まで無事下山まで導いてくれた隊長でした。前回の常念岳、燕岳から見えた槍ヶ岳とは違い、本当に目の前に見え、手の届きそうなところまで行き、登頂を断念した気持ちを来年以降の楽しみにして、今回の槍ヶ岳登山は無事終了しました。
【第17回妙義山】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2006年11月3日(金) 晴れ(上空はもや)
  登山コース 道の駅妙義物産センター→県道196号→金鶏橋手前の登山道入口→一本杉→第一石門→第二石門→第四石門→大砲岩→本読みの像→第二見晴らし→妙義神社→妙義物産センター
  体験談
  • 今回は趣向を変えてハイキングにして、8時15分にスタートしました。道の駅(妙義神社の真下)物産センターに駐車しようとしたら、今日は神社のお祭りでもっと下に止めさせられた。
  • 最初、国道沿いの道をだらだらと歩き、これは本当にハイキングで終わってしまうのかな、と思うと楽しみが半減し、隊長が言われていたようにジョギングシューズでも問題ないと思っていました。
  • ここまでは全く紅葉していなく、ガスっている山の上のほうに紅葉が少し見える程度でした。30分程歩くと登山道があり、急に山に来た感じになり腿、脹脛に負荷を感じはじめ汗も出てきました。この道は県道を使わずに金鶏山の北側を回りショートカットするイメージでした。すっかり登山気分になってきました。
  • 一本杉で1回目の休憩です。目の前には鳥の尾っぽを上げたような岩があります。この山は登山禁止になっています。
  • 休憩後にまもなく第一石門に到着。このあと石門が4つありますが、自然が作った非常に大きな門でした。妙義山は非常に変わった山であることがこのあと、次から次へと味わうことができます。またこの辺りから女性の声がたくさん聞こえ始め、これが悲鳴であることがあとで分かりました。
  • まずは『かにの横ばい』。名のとおり岩に沿って、わずかな歩幅を落ちないようにクサリを頼りに横歩きするものです。落ちれば間違いなく怪我をするところです。このあとに『?』という岩と岩の間をクサリを頼りにまっすぐに上に上がるところもあり、あまりにも急な坂のために大渋滞でした。足のかける場所を選んでクサリでよいしょ、と登ると今度は急な下り。これは後ろ向きにクサリをもってバック。これで女性の多くが悲鳴をあげて渋滞するわけだ。
  • 第四石門は一際大きなもので、休憩場所にもなっていました。どこから沸いてきたのかたくさんの人でした。少し歩くと、大砲岩といわれる格好をした岩が見え、またクサリを使いほぼ直登です。直登と言っても5mぐらいです。少学1年生も登っていましたので負けるわけにはいかないと、気合を入れて登りきると、景色が急に開け絶壁や下界の景色、少しばかりの紅葉が見え感動です。ここからクサリもないもない幅1mほどの大砲岩に歩くとスリル満天。もちろん落ちれば100m下にご臨終間違いなしです。さらにクサリを登ると、その先にあるもっと広大な絶壁ともっと開けた下界が見えさらに感激、感激!!
  • このあとは降りるのも慎重、慎重でした。この辺りは妙義山の800mぐらいの中腹でしたが、登山を十分満喫できました。このあとはあまり楽しさや感動はなく、少しばかりの紅葉とガスってよく見えない山々を見ながら歩くのみでした。ここは『関東ふれあい道』と言われていまして、すれ違うときにはよけてあげないと通れないほど、狭い通路でした。そのために挨拶やすみませんと言葉を交わしなながら前進。
  • ほぼ12時に休憩所に到着。ここで昼食していたら、となりのおじさんから下仁田滝めぐりがこの付近にあり9月に行ってきたときの写真を見せられました。このおじさんはフィルム式の一眼レフで写真をとることが趣味で、まだ全紙(新聞紙を広げた大きさを言うそうです)に引き伸ばすと、フイルムがデジカメよりも勝っていてきれいだと教えられました。
  • 20分ほどの休憩のあと、出発すると笛の音が響いてきました。すると実っちゃんがこれは祭りの笛だよと、みんな納得し、もうまもなく下山終了かと思いました。ところが笛の音が徐々に近づくとすぐそこで鳴っているような感じです。第二見晴らし台にクサリで登ると、なんと笛の正体であるオカリナを夫婦で吹いていました。ほのぼのとしたいい感じの仲のよいおじさん夫婦でした。ここまで登って来て、雄大な景色見ながら二人で楽譜を見てオカリナを吹くなんて、あこがれるな~!!でも我が家では、無理無理と自分に問いかけていました。
  • ここまでくると終点の妙義神社までは約40分で到着。この神社は立派なもので日光の陽明門風のもので、境内も非常に大きなものでした。お祭りで味噌おでんを食べましたが、コンニャクの産地だけあり美味しかったです。
  • 道の駅に到着すると道路には車があふれていました。ここの真上にある『もみじの湯』に行く予定でしたが、混んでいそうなので少し離れた『荒船の湯』に変更。途中、変わった山で頂上が平らで右側が絶壁となっている荒船山を見ながら30分ほどのドライブ。荒船の湯で疲れを癒して登山終了。
  • 今回の登山は、当初ハイキングと言うことから軽く考えていましたが、急な登りもあり、多数のクサリもあり、足を踏み外せば仏さまになってしまうような岩岩岩、また岩を登りきった上にスリル満点の景色も堪能でき、まだ少しばかりではあるが、真っ赤に色づいたもみじも見れ、非常に変化のあった楽しい登山でした。
  • 最後にパンフレットに書かれた妙義山を紹介しておきます。『上毛三山の一つに数えられ、日本3奇勝の一つである。妙義山は、白雲山、金洞山、金鶏山の三峰からなり、山容は非常に険しく石門群、大砲岩等、奇岩奇石が林立し大自然の造形美は見事である。特に絶壁をおおう春の新緑、秋の紅葉は、まさに天下の名勝である。』
【第18回アヤメ平と尾瀬ヶ原】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2007年6月2日(土) 晴れ
  登山コース 鳩待峠(5:30)→横田代(6:45)(7:07)→中原山(7:31)→アヤメ平(7:43)(7:52)→富士見小屋(8:12)(9:05)→竜宮小屋(10:30)(10:54)→山の鼻(12:20)(13:10)→鳩待峠(14:10)
  体験談
  • 今年、最初の登山は、尾瀬ヶ原散策ルートに南側のアヤメ平ハイキングを加えたものでした。
  • スタート時点の鳩待峠には6時前だというのに、大勢の人でごった返していました。たぶん水芭蕉シーズンの中では一番の人出かもしれません。
  • 大半の人は鳩待峠から尾瀬ヶ原に降りていくので、アヤメ平に行く人はほとんどいなくマイペースで歩くことができます。
  • ハイキング計画では木道を進み400m程登ると記載していたが、結構きつくこれではハイキングではなく登山だよ、と言う声を聞きながらさらに登っていくと残雪がちらほら見え始め、なかなかいいなと思っていると、このアヤメ平ルートはほとんど雪の上を登り降りするコースとなってしまいました。
  • その雪のために木道は分からなく足跡とリボンを頼りに歩いていくと、ときどき足がずぼっと、うずまってしまたり、ところどころに見えた木道にほっとしたとたんに、すってころりんとなるような体験をしながら登っていきます。
  • やっと横田代湿原に到着すると、景色が急に広がり、広大な広場(湿原)に、後方に至仏山、前方にヒウチ岳がそびえ、最初の感動の場所でした。ここで休息と朝食によりさらに登る元気を注入
  • しばらく山の頂上にあるような感じの広大な湿原に満足しながら散策すると、また雪道との戦いとなり、やっとアヤメ平に到着。ここはアヤメが咲いているわけではなく、昔の人が『キンコウカ』の花をアヤメと間違えた結果、そのような地名をつけてしまったことが分かりました。
  • アヤメ平では高度1969m、360度のパノラマ展望であり、昔は天上の楽園と言われていたが、ハイカーによる荒廃により傷んでしまった湿原の回復作業により、現在は昔の状態に戻りつつあるとのことでした。私たちとしては、十分見ごたえのあったパノラマ展望でありました。
  • そこからまもなく富士見峠に到着し、尾瀬ヶ原に向かって下山するルートが悲惨な状態でした。ほとんど雪の覆われた木道は滑りやすく、多数の人がすってころりん。誰も怪我泣くよかったと思います。ハイキングと間違ったいいかげんな計画を立てた私は心の中で謝罪、謝罪!!!
  • この600m程の下山は、登山靴を履いていない人には相当きついものになってしまいました。それでも尾瀬ヶ原に降りれば楽な散策ができ、きれいな水芭蕉が見えるとの期待があったからこそ我慢してくれたのかもしれません。
  • ほとんど降りきったところに見えた湿原、尾瀬ヶ原に一面に咲くように見えた水芭蕉群に拍手、拍手となり、私としてはほっとした感じです。
  • ここから山の鼻まで非常に広大な湿原をゆっくり散策したが、期待とは違い、尾瀬ヶ原全体ではなく部分的にしか群生していない水芭蕉にがっかりしながら見ていると、熊がのんびり人間にお構いなしに散策しているとの声が聞こえ、遠方をみると子熊が湿原の中を歩いているのが見えました。また疲れた体を上空に向けると、な、なんと太陽の周りに大きな丸い虹が見え、これはなんと言う現象だ、と全員が驚き、しばらく湿原から上空にくぎづけ状態でした。帰宅して調べた結果、珍しい現象で『ニチウン』というものだそうです。これだけ丸く大きな虹はなかなか見れなく自然界の変わった現象に感嘆です。今回は非常にラッキーだったと思います。周りの人はほとんど気ずかず。
  • 約90分の尾瀬ヶ原散策は朝早い活動と睡眠不足の状態で、後ろからせっつかされながらの単調な歩調のため、またアヤメ平のような変化と感動が少なかたことから睡魔に襲われふらふらしながら歩いていて、中には木道から落ちた人もいた散策でした。
  • 尾瀬ヶ原の終点である山の鼻に到着し昼食をとりほっと一息し、今回の登山の大半を終了
  • 今回の登山の特徴は、ハイキングといいながらアヤメ平は雪道の登山となったが、多くの感動をこれにより得られました。多少きつかったけど、尾瀬ヶ原散策だけでは期待はずれの水芭蕉群の印象が強くなり、結果としてはよかったと思います。
  • いい加減な登山計画書でもそれなりに計画通りに遂行でき、天候にも恵まれ、アヤメ平の湿原では360度の大パノラマ展望が見れ、雪道の登山を体験でき、中にはしりもちの痛さを味わい、雄大な雪の残った至仏山とヒウチ岳と対面し、尾瀬ヶ原ではちょうど見ごろの満開な水芭蕉が見れ、自然の熊に遭遇し、非常に珍しい上空の大きなまるい虹が見れ、それなりに楽しいハイキング&登山でした。
【第19回蓼科山登山】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2007年7月28日(土) 晴れ
  登山コース 大河原峠(7:30)→将軍平(蓼科山荘)→蓼科山頂上(9:30)→将軍平→天祥寺原→大河原峠(13:55)
  体験談
  • 先週雨模様で1週間延期した登山で、途中の山小屋のオーナが言われていましたが、7月では3回しか晴れていない日のうちの一つで、上空はすばらしい青空でした。今回参加できなかった方には申し訳ありませんが、延期してよかったと思います。
  • 朝、3時30分に家を出発し、上信越道の佐久ICを折り一般道を走り山道に入ると1車線の狭い道で山くずれ、木が倒れていたりのところを不安に思いながら、待ち合わせの大河原峠に近づくと雲ひとつない真っ青な青空が見えるところに駐車場に到着です。ここでも周りの山々や町並みが見え絶景でした。ただ、遠くの山々はガスっていてよく見えませんでした。それでも頂上の展望はすばらしいだろうと期待が胸を膨らませています。
  • 6時30分に駐車場に到着後、1時間後に最終となった岸本号が到着。
  • 予定より5分遅れの頂上における大展望を期待しての登山開始。最初は森林の中の登山道をゆっくり上り始めました。スタート時点の温度は20度以下で少し肌寒く感じましたが、歩くとちょうどよいぐらいで湿気も少なく快適な登山です。
  • 岩と木の根をうまく利用しながら足場を選んで高度を上げていくと、徐々に景色がよくなってきます。すると中腹に蓼科山荘が見え、蓼科山が聳え立って見える広場に到着。ここで記念撮影。ここまではそんなに急ではなくちょっときついハイキング程度の歩行です。途中、高知県からきた20人のおばちゃん軍団に会い、元気な人もいれば、もうだめ見たいな人も。
  • 2350mにある蓼科山荘に到着すると、美味しいビールが待っていましたが、そこはぐっとこらえてこれから急峻といわれる30分間の頂上に向けて休憩なしに登山継続。
  • 本に紹介されていたとおりの非常に急な大きな岩がごろごろしている心臓破りのばくばく登り。でも途中から展望がよくなり周りの山々や町並みが見え、感動を味わくことができ、疲れも感じなくなり元気がでてきます。
  • もう少しがんばると2530mの頂上に到着。ここで4人の登頂記念を撮影し、360度の大パノラマ展望と言われている広大な頂上に散策開始です。確かに言われている通り、岩だらけの非常に広い珍しい頂上です。東西南北の大展望が広がって見えます。しかし上空は真っ青な青空で、下界の白樺湖やリゾート地、町並みは綺麗に見え、さらに近くの山々は少しかすんではいるものの感動を味わうには十分な展望です。残念なのはさらに先にみえる予定であった北アルプス、八ヶ岳連邦、南アルプスが見えるはずでしたが、かなりかすんでみることができませんでした。
  • 東側の頂上から反対側まで歩き、そこから女神湖や白樺湖が見え、吸い込まれそうな感じになります。ここで岸本君が2リッターの水とコンロ、コップを持ってきていて、コーヒを沸かして飲ませてくれました。2500mの美味しい空気とすばらしい景色を見ながらの一杯は最高の至福の時で、感謝感謝です。次回もお願いしたいです。
  • ここで1時間以上の景色を堪能し下山開始。急峻な下りを降りないと下山できないのは言うまでもありません。心臓は苦しくなくとも危険なので、うまく足の置き場を選びながら手を使い登りと同じ時間をかけて将軍平に到着。
  • 将軍平では、昼食をとり200円のバイオトイレでバクテリアにも食事を与え、天祥寺原に下山。ここで大きな問題が発生!!危うく遭難するところでした。下山時はいつもそうですが、頂上に登る楽しみはなくなり疲れと戦いながら黙々と下山しているので、周りをよく見ていないので、岩がごろごろしている沢を降りていくと、紐がはってあり、これは通行止めかなと、言いながらも跨いで行ってしまい、この沢は岩の足裏へのつき返しで安定性のない歩きから疲れ安く、早く点祥寺原につくことを願っていました。するとウッチーと岸本がそこは登山道からはずれているよと気付き、もとの道に復帰することができました。そのまま行ってしまうと、遭難するか、倍以上の走行になってしまうと考えると、やはり登山は常に周囲と状況に気を配っていないと危ないな、とあらためて思いました。
  • 遭難に免れどうにか天祥寺原に到着すると、4人ともそれなりの疲れがでていました、ここからは駐車場まで平らなハイキング程度の山歩きになり、これまでの疲れと筋肉に溜まった乳酸を吐き出すのに最適な湿地帯の歩行です。そのおかげか分かりませんが、駐車場についたときには4人とも疲れがすっかり抜けたようなすがすがしい登山を満喫した表情になっていました。
  • 今回の登山は、1週間延期したことにより、足元はすべることはなく、景色も最高で満足のできる楽しい登山でした
【第20回北アルプス縦走】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2007年9月21日(金) 晴れ
  登山コース
  • ①1日目:中房登山口(10:35)→第一ベンチ(11:05/11:17)→第二ベンチ(2100m 11:40/11:50)→合戦小屋(13:47/14:05)→広場(14:21/14:35)→燕山荘(15:10/15:38)→燕岳(16:00/16:30)→燕山荘(16:45)
  • ②2日目:燕山荘(5:02)→御来光(5:35)→朝食(7:00/7:19)→大天井頂上(2922m 8:22)→大天井小屋(8:35/8:44)→大天井ヒュッテ(2680M 9:19/9:30)→ビックリ平→西岳ヒュッテ(11:30/12:19)→ヒュッテ大槍(14:55)
  • ③3日目:ヒュッテ大槍(4:30)→槍ケ岳山荘(5:35)→槍ケ岳(5:51/6:05)→槍ケ岳山荘(6:21/7:00)→天狗原分枝(8:35/8:44)→槍沢水場(9:49)→槍沢ロッジ(10:25)→横尾山荘(11:34/11:45)→徳沢園(12:40)→明神池山荘(13:25/13:35)→上高地(15:10)
  体験談
  • 今回は山の会20回記念登山であり、また昨年の槍ケ岳を目の前にして諦めたリベンジもありました。結果は前日(22日)の午後の曇り、ガスからだめかもしれないとの予想に反して、槍の頂上から常念岳、蝶が岳、八ヶ岳、穂高連峰をすぐ目の前に、360度の最高の大眺望となりました。一生の思い出になりそうです。
  • 出発から振り返ると、中房温泉から登頂開始。空は青空で今日の燕岳は間違いなく絶景が見れると確信しました。このコースは登山口から第一、第二、第三ベンチ、そして富士見ベンチ、合戦小屋と休憩ポイントがあるように、非常に急な坂(北アルプス三大急登)が続きます。ちょうど筋肉に乳酸がたまり休憩を欲しがっているところに設置されてます。第一ベンチでは水場があり、ミネラルのたっぷり入った美味しい水を飲み元気になりました。
  • 富士見ベンチに到着すると、先に休憩していた人があれが富士山だよと教えてくれ、遥か彼方の雲の上に富士山が見え、ここでも見えたことに全員感動です。
  • 合戦小屋に息を切らしながら到着し、すでに西瓜販売の時期は終わり、私はグレープフルーツを、キッシーはみかんを食べ、これほどジュシーな甘い水をたっぷり含んだ果物はないと思いバクつきました。
  • 合戦小屋を過ぎると森林限界に近づき展望が徐々に開けてきます。ところどころで槍ケ岳がみえると皆の歓声が聞こえます。空は全く雲のない青空で、このままの状態で3日目の槍ケ岳登頂を願いさらに高度を上げていきます。燕山荘がすぐそこに見え最後の急な坂を登りきるとやっと初日の宿に到着です。
  • 宿にザックを置き身軽な状態で燕岳に向かいます。イルカ岩に再会し、きれいな山肌をもつ頂上には20分程で到着です。頂上には一人しかいなく、上空は真っ青な快晴、360度の大パノラマ展望、温度は半そででも気持ちいいくらいの陽気で、4畳半の天国にいるようでした。ウッチーは思わず昼寝をしてしまったくらいです。ここでも槍も同様な展望をと誰しも願っていたと思います。
  • 燕山荘の夕食は振る舞い酒が飲め、山にいるとは思えないような美味しい料理を食べ、オーナの4mのホルンを聴き、ためになるお話を聞き初日が終わりました。
  • 2日目は5時出発で満点の星空を見ながらの行動開始です。山荘を出てすぐに雷鳥が今日、明日の幸運を祈るかのごとく9月でも姿を見せてくれました。
  • 途中、5時30分頃に雲海から浮かび上がる真っ赤なご来光を浴び今日一日の楽しい山行を祈りました。反対側は朝日に赤く輝き始めた槍ケ岳が早く登って来いと呼んでいるようです。
  • この縦走コースは槍ケ岳を中心にした北アルプス連邦を右手に見ながら進むことができ、見るたびに景観が変わってきます。燕山荘のオーナが言うとおり同じ景色は二つとないとはこのことでしょう。どの方角から見ても山の雄大さと迫力が迫ってきます。ふと地面に視線を移すと今年もすでに枯れてしまったと思われていたコマクサがまだ花をつけているものもあり、山のたくましさを見ることができます。2日目の天候も恵まれ雲はあるものの暖かく太陽もほとんど顔をだし、槍ケ岳、穂高、八ヶ岳、常念岳を見ながらの稜線を散歩する感じです。しかし大天井が近づくに連れて、その散歩もアップダウンの繰り返しとなり、みんなの疲れが見えてきています。それでも頑張って2つ目の山頂である2922mの大天井岳の到着です。ここもパノラマ展望で目の前に槍ケ岳、穂高、常念がそびえたって見えます。頂上ではしばらく至福の感動の状態のままでいたいほどでした。
  • 縦走路では幅20cmぐらいの片側絶壁の道や、梯子を登ったり、クサリのサポートで歩いたり、非常に変化の多い、また危険な場所も多い長い道のりで、当初、ほとんどアップダウンがないが行程が長いだけの稜線歩きと思っていたので、非常にきつい登山となりました。歩けど歩けど近くに見える槍ヶ岳が近づかないという感じです。
  • それでも最後の力を振り絞り、特にヒガちゃんはふらふらになりながら、無事2日目の宿であるヒュッテ大槍に到着しました。この宿は行ってってみたい山小屋の上位に入っているだけあって、夕食はとても美味しく寝具も綺麗でした。そのためか半分以上は女性客でした。
  • 3日目は念願の槍ケ岳登頂を目指して4時30分出発です。宿をでると満点の星と明けの明星を見て、たぶん展望は大丈夫だろうと期待していました。
  • 槍ケ岳山荘に到着したのが5時35分でそのときには、槍に雲はなく、日の出もなく多数の人が岩にしがみついているのが見えました。これならば大丈夫との判断でザックをここに置き、いざ登頂開始です。登り始めるとまもなく有名なクサリ登り、そして垂直な梯子登りとなり、怖いというより登山を満喫できる楽しいものでした。途中、少し混んでいたので、ゆっくり登ることができ頂上に着くとちょうどご来光になっていて、前回のリベンジにふさわしい大展望となりました。10畳ぐらいの山頂には思ったほどごった返していなく、360度の眺めを自分の目とデジカメに焼きつることができました。下を見ると当然、崖であり吸い込まれる感じであるが、周りの山は各々山肌に輝き、それぞれの高さを競いあっているように連なっています。ここに立っていると次はあの山を制覇してやると希望がわいてきます。槍を降りて30分と立たないうちにガスで全く見えなくなり我々は非常に幸運であったと思いました。
  • 目標を果たし感動を後にして、下山となります。この下山道は急な坂が3時間程続き、その後は比較的平坦な道がいやになるほど延々と続きます。バスの出発時間を気にしながらの早歩きとなり結構疲れました。
  • 今回の特徴は言うまでもなく、3つの山頂(燕岳、大天井岳、槍ケ岳)での大展望が見れてすばらしい感動を味わえたこと、燕山荘のオーナのためになる話(このHPのお役立ち情報に掲載)が聞けたこと、山小屋の美味しい夕食、この時期でも雷鳥とコマクサが見れたこと、表銀座通りの素晴らしい言葉に言い尽くしがたい大展望を眺められたことでしょうか。
  • 前回、膝と靴を傷めたが今年はふらふらになりながらビールで元気をつけ何とか全て登頂し来年の穂高登頂を決意したヒガちゃん、山の感動と食欲を十分に満たしたウッチー、スロースタータながら長い足を生かした軽快な歩行をしていたが、最終日に膝を痛めサポータに助けられたキッシー、30年ぶりの槍ケ岳登山を思い出し頂上で涙したヒグッチさん、全く疲れを知らない余裕の登りで随所で山の知識を披露してくれ、槍ケ岳登頂と言う最高の誕生日プレゼントを山の会からいただいたジェット、 いつものごとく冷静な判断と安全なコースを導いてくれた隊長、そして私の7人の登山隊でした。
 【第21回 七峰外秩父縦走ハイキング】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2008年4月20日(日) 下界は曇りで霧、頂上は晴れ
  登山コース 小川町駅受付→第一東武竹沢駅(8:25)→官の倉山(344m 9:43)→和紙の里(10:53/11:15)→B9広場昼食(12:15/12:40)→笠山(837m 14:10)→堂平山(875m 14:47)→剣が峰(14:58)→白石峠→白石バス停(16:00)
  体験談  
  • 東武鉄道主催の七つの峰を縦走し42.195kを完歩するハイキング大会です。埼玉県の小川町駅に8時に集合した時には、多数のハイカーがいました。受付でポーチとハンカチをもらう。無料の大会で参加賞をもらっていいのと思ってしまう。(マラソン大会でも参加料の相場は3000円です。)スタートはとなりの東武竹沢駅からです。まず駅前で記念写真をパチリ!!まだまだ元気は笑顔(これからだから当たり前ですね)
  • 駅を出ると単調な舗装された田舎道を黙々と歩くと、やがて登山道に入り急に汗がでてきます。あっという間に最初の官の倉山に到着。ここは344mしかないが、見晴らしはよく町並みや周りの山々が見えます。ここからが大変で大渋滞で全く動きません。2、3m歩くと5、6分止まり、また歩きだすとまた止まるのを延々と繰り返し、原因となっていた急坂に到着。ここで怖がって慎重に降りていたことによる理由が判明。
  • 急坂を折りきるとまた舗装道路をだらだらと歩き休憩所となっていた和紙の里センターに到着。地元の食べ物など販売しハイカーの疲れを癒してくれます。
  • ここからが本格的な登山が始まります。車道を使い高度を徐々に上げながら登っていきます。次の笠山までは長い道のりです。途中12時を過ぎたところで、見晴らしのよい場所で昼食。これから走破する連山が一望できます。
  • 昼食後、タイム制限まであまり時間なく、ショートカットができるところは、そちらに行き、ペースをあげ、狭い道ながらも追い越しができるところは追い越しつつ、高度を上げていきます。もうそこではと思いつつなかなか頂上に着きません。和紙の里から2時間30分かかりやっと到着。このときには曇ってきてしまい遠方の景色は見えなく、眼下と周り山々しか見えないが、それでも十分感激できる眺めでした。
  • 笠山から急な下りを滑らないように気をつけて降りると笠山峠で、スタッフにもうこの先は時間的に厳しいよと言われてしまい、それでも何とか頑張ればと思い、200mあまりの高度差の登りペースを最大限に上げ、ごぼう抜き状態でチェックポイント時間を軽くクリアし、さらにもう一つはいける、とスタッフに励まされ、今回の最終ポイントとなった剣が峰に到着。ここまでペースをあげたために一気に疲労した感じです。あとは白石バス停まで長い下りを降りて、来年のために3つを残して登山終了です。バス停では待ち人であふれていまして、参加者の多さを改めて実感しました。
  • 今回は半分しか走破できませんでしたが、低山の割りに急坂あり、頂上の景色は曇っていたわりにはよく、林道、アスファルト、階段ありと変化に富んでいました。また新緑には少し早いが木々が芽吹き始めているところで、山桜、山つつじ、はなみずき、名前は分からないが、紫の花や真っ赤な花、真っ白な花、その他いろいろな花が途中、途中を楽しませてくれました。ということで景色もよく、それなりに楽しめた登山でした。