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体験談 |
- 今回は人気の紅葉場所として有名な那須岳登山を1泊2日の計画でしたが天候不良予想のため、急遽21日だけの日帰りにしました。
- 登り始めたときには、山々はガス、雲によりほとんど見えなく、これは頂上もだめだろうとの落胆気分でのスタートでした。途中、下山してきたおばさん達に頂上の天気を聞いてみると、『晴れているから早く行きな』と言われたので、期待していたのに回りを見ても真っ白な雲の中でとても信じられない発言でした。
- 尾根道に出ると、本当は右側の斜面の紅葉が一面に見えるところが、全く何も見えず。もう半分あきらめ状態で、峰の茶屋跡に到着。ここで小休止し、朝日岳に向け再スタート。
- まもなく、あっという間に視界が開け朝日岳、茶臼岳、そして途中見えなかった斜面の綺麗なコントラストに色とられた紅葉が一面に広がっているのが目に入ってきました。あのおばちゃんが言っていたことは、本当だった!
と、ここで再認識。
- 朝日岳に向かう途中は大きな岩あり、ガレバあり、鎖あり、と変化にとんだところで、登山の醍醐味を味わうことができました。このような場所を始めて味わったSさん、Uさん(奥様)は、ちょっと怖かったのでは、と思います。でもその怖さを吹き飛ばすほどの雄大な大展望を見ながら歩ける登山道に感動したと思います。
- 峰の茶屋跡から約1時間ほどで朝日岳に到着。少しガスっていたが、徐々にガスがとれ、周りの山々の迫力のある展望を提供してくれました。次に行く茶臼岳も目の前に大きな姿を現しています。1800m足らずの山で、手軽に登れる初心者コースで、このように雄大な眺望を提供してくれる山は少ないと思います。たぶん活火山のためにほとんど高い木がないためだと思いました。
- ここから一旦、峰の茶屋跡まで戻り、平坦な巻き道をロープウェイ頂上駅に向けて歩きました。この1時間は日差しも差して来て、周りの山々、生きた茶臼岳(ガスが噴出)を見ることができます。途中、無限地獄という、恐ろしい黄緑色の噴煙を多数噴き上げている場所も見ることができ、5人とも驚きの歓声を上げていました。
- 茶臼岳に登る分岐までくると、またガスが出始め、ほとんど見えなくなってきていまい、風も吹き始め、これでは頂上の展望はないだろうと、ここでもあきらめ気分で登りはじめました。しかし頂上付近になると、またもやガスが取れ始め、日差しも差して来て、またまた大展望を提供してくれました。周りの稜線だけではなく、雲海の上に顔を出していた北アルプス(たぶん)までも見えてきました。ここで岩に腰掛けていたSさんの姿が雲と岩に溶け込み、とてもサマになっていました。(写真を見てください)
- もう15時になり、寒くなって(温度は7度、体感温度は2度ほど)きましたが、あまりにもすごい360度のパノラマ展望に見とれ下山することができないほどでした。
- 茶臼岳の下りは、富士山の砂走りのような感じで、あっという間に下山できます。
- 今回の登山は、事前の天候不良予想のため、日帰りに変更し、それでも不安な登山でしたが、結果は大成功に終わりました。紅葉は終わりかけのものでしたが、それでもまだまだ見ごたえのある彩りがありました。朝日岳に向かう稜線歩き、頂上、朝日岳の頂上もとても素晴らしい雄大な景色に参加者は感動したと思います。
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