第18回 2007年6月登山(尾瀬&あやめ平)

あやめ平

鳩待峠

あやめ平

 

あやめ平

あやめ平

あやめ平

あやめ平

あやめ平

 

あやめ平

あやめ平

あやめ平

あやめ平

あやめ平

あやめ平

あやめ平

水芭蕉

あやめ平

リュウキンカ

あやめ平

ニチウン

あやめ平

 

あやめ平

山の鼻

 <体験記> 

 今年、最初の登山は、尾瀬ヶ原散策ルートに南側のアヤメ平をハイキングに加えたものです。 スタート時点の鳩待峠には6時前だというのに、大勢の人でごった返しています。たぶん水芭蕉シーズンの中では一番の人出かもしれません。
 大半の人は鳩待峠から尾瀬ヶ原方面に降りていくので、アヤメ平に行く人はほとんどいないので、マイペースで歩くことができます。 ハイキング計画では木道を進み400m程登ることになっていましたが、結構規模しく、これはハイキングではなく登山だよ、と言う参加者の声を聞きながらさらに登っていくと残雪がちらほら見え始め、なかなかいいなと思います。このアヤメ平ルートはほとんど雪の上を登り降りするコースになってします。
 雪により木道は分かりにくく足跡とリボンを頼りに歩いていきます。時々足がずぼっと、うずまってしまいます。ところどころに見えた木道にほっとしたとたんに、すってころりんとなるような体験をしながら登っていきます。
 やっと横田代湿原に到着すると、景色が急に広がり、広大な広場(湿原)になり、後方には至仏山、前方に燧ケ岳が聳え、感動する場所でした。ここで休息と朝食をとったことで、元気を注入しました。 まさに山の頂上にいるような感じの広大な湿原に満足しながら散策すると、また雪道との戦いとなり、やっとアヤメ平に到着します。ここはアヤメが咲いているわけではなく、昔の人が『キンコウカ』の花をアヤメと間違えた結果、そのような地名をつけてしまったことが分かりました。 アヤメ平では高度1969m、360度のパノラマ展望であり、昔は天上の楽園と言われていたが、マナーの悪いハイカーにより湿地帯が荒廃してしまったが、湿原の回復作業により現在は昔の状態に戻りつつあるとのことでした。私たちには十分に見ごたえのあるパノラマ展望でした。
 そこからまもなく富士見峠に到着し、尾瀬ヶ原に向かって下山するルートが悲惨な状態でした。ほとんど雪の覆われた木道は滑りやすく、多数の人がすってころりんとなります。誰も怪我なく歩けてよかったと思います。この600m程の下山は、登山靴を履いていない人には相当きついものになってしまいました。それでも尾瀬ヶ原に降りれば楽な散策ができ、きれいな水芭蕉が見える期待があったからこそ我慢してくれたのかもしれません。
 ほとんど降りきったところで、見ることができた大湿原、尾瀬ヶ原に咲いている水芭蕉に拍手するほど感激できたのでほっとします。 ここから山の鼻まで非常に広大な湿原をゆっくり散策しましたが、水芭蕉は期待とは違い尾瀬ヶ原全体ではなく部分的にしか群生していないことにがっかりしながら見ていると、湿原の遠方に熊がのんびりと散策しているとの声が聞こえ、その方向を見ると子熊が湿原の中を歩いているのが見えました。 また疲れた体を上空に向けると、なんと太陽の周りに大きな丸い虹が見えます。これは非常に珍し現象でした。全員が驚きしばらく上空にくぎづけ状態になります。 帰宅して調べた結果、まれにしか見えない現象で『ニチウン』というものだそうです。これだけ丸く大きな虹はなかなか見れなく自然界の変わった現象に感嘆します。今回は非常にラッキーだったと思います。周りの人は上空を見ないのでほとんど気ずいていません。
 約90分の尾瀬ヶ原散策は朝早い活動と睡眠不足の状態で、後ろからせっつかされながらの単調な歩調のため、またアヤメ平のような変化と感動が少なかたことから睡魔に襲われふらふらしながら歩いていたので、メンバーの一人が木道から落ちてしまいました。
 尾瀬ヶ原の終点である山の鼻に到着し昼食をとり、今回の登山の大半を終了しました。 今回の登山の特徴は、ハイキングでありながらアヤメ平は雪道の登山となったが、多くの感動を得られました。多少きつかったけど、尾瀬ヶ原散策だけでは得られない景色をみれよかったと思います。 アヤメ平の湿原では360度の大パノラマ展望が見れ、雪道の登山を体験でき、雪により滑ってしりもちを着いた時の痛さを味わい、雄大な雪の残った至仏山と燧ケ岳を見れ、尾瀬ヶ原ではちょうど見ごろの満開な水芭蕉も見れ、自然の熊にも遭遇し、また非常に珍しい上空の大きなまるい虹が見れ、それなりに楽しいハイキング&登山でした。