第181回 2025年8月登山(燧ヶ岳)
ルート
沼山峠休憩所
沼山峠登山口
大江湿原
土間カエル
長蔵小屋
夕食
<--夕陽と燧ケ岳方向
夕陽と燧ケ岳方向-->
小屋のトイレ(ウオッシュレット)
夕食
朝食
沼尻分枝
燧ケ岳登山口
尾瀬沼
コーヒータイム
バックは尾瀬ヶ原
温泉小屋
クロベ
燧ヶ岳の下山口
御池登山口
オグルマ
ギボウシ
ワレモコウ
バイケイソウ
ワタスゲ
オサバグサ
ミヤマシシウド
マルバタケブキ
オニユリ
アジサイ
コウボウムギ
サワギキョウ
オニユリ
モウセンゴケ
アブラガヤ
アザミ
<体験記>
御池駐車場でメンバー1人と会い、そこから沼山峠行きのシャトルバスに乗り込むと電車、バスを乗り継いできたメンバー2人と合流できスムーズに全員集合し沼山峠に向かいます。沼山峠には平日のためかひっそりとして誰もいません。ここから登山開始します。
木道を少し上り降りて行くと広大な湿原が広がっています。空はどんよりしていて少し肌寒く感じます。湿原を小屋方向に歩いて行くと黄色、紫の花が咲いています。水芭蕉、ニッコウキスゲは終わっていましたが、夏の花であるオグルマ、ギボウシ、バイケイソウが沢山咲いています。1時間程で山小屋が集まっているエリアに到着します。まずはビジターセンターに寄って尾瀬沼について勉強します。ここにもオコゼがいること、このオコゼはかわいい顔をしているが肉食動物であることを知りました。この建物に入ってまもなくすると、ざあ~という音とともに大雨になってきました。すぐに長蔵小屋にてチェックインします。入口で出迎えてくれたのは土間カエルです。このカエルは入口の土間をすみかにして外で餌をとってはここに戻って来るとのことです。また登山者に無事にカエルように祈っているのかもしれません。
小屋には大きな綺麗な風呂がありすぐに汗を流し、お疲れビールを飲みながら明日の登山行程を練り直した結果、この時点ではどうにか燧ケ岳に登頂できると判断し夕食(焼き肉定食)をとります。その後に雨が上がったので尾瀬沼湖畔に行き、沼に沈む夕陽を見ようとしていたところ、明日の登山予定の燧ケ岳にかかっていた雲がなくなり、ほぼ全容を表しました。赤く照らされた夕陽により湖面が光輝き、そびえ立っている3つの山(燧ケ岳は5つからなり、見えた3つは柴安ぐら、爼倉、赤ナグレ)がとても綺麗に見えてきます。しばらく眺めて、明日頂上に登ることを楽しみにしました。
翌日は朝食に合わせて5時に起きると。、なんと外は土砂ぶりになっています。天気予報を確認しても一日雨になっていたので止むなく登頂を諦め、尾瀬沼を廻って御池登山口まで続く多数の湿原(田代)を見学して帰ることにしました。
小屋からカッパを着て浅湖湿原を歩きます。肌寒く感じますが、徐々に汗ばみ非常に蒸し暑くなってきます。歩きながらお花と広大な湿原を見れるので雨の辛さは軽減されます。しかし林道に入って登りになると風はなくなり非常に蒸し暑くなります。そして雨は一向に止む気配がありません。さらに下りでは木道が滑りやすく注意深く歩くことにより必要以上に疲れさせられます。林道から白砂田代に入ると、またお花畑になり、心地よい風を感じてきます。しかし雨は土砂降りに近い状態で燧ケ岳方向の山は全く視界がありません。
休憩ポイントを探していたところ、雨よけができる見晴分枝の山小屋にて暖かいコーヒーを飲んで体に元気を入れます。この時に事件が発生しました。小屋の外のテントに置いていたメンバーの一人のザックに大量の雨が滝のように落ち危うくザックがダウンするところでした。
元気になった我々は白砂田代から御池に向かいます。白砂田代に入り尾瀬ヶ原方向の上に三角形の綺麗な形をした至仏山が見えてました。登山できなくても木道の先に誇る花々と、遠くに聳える至仏山の姿、そして雄大な景色に心が震えるような感動を覚えます。至仏山をバックにしたお花畑と湿原、そしてS字カーブした木道は非常に綺麗です。この先には下田代、赤田代、天神田代、横田代、姫田代、上田代、御池田代と言う湿原見学が待っています。下田代湿原までは多少雨も少なくなり風もあったので、歩き易かったのですが、この後が大変でした。意外に急な林道を上ったり下りたりしながら、また雨水がごうごうと流れる川の道を歩いたり、川を渡渉したりしていくために登山靴に水が入りぐちゅぐっちゅ状態になり、そして非常に蒸し暑くカッパの中はサウナ状態になっています。それでも何度も林道から湿原地帯に入る度に、広大な広場に咲くく沢山の花たちに感動させられ辛さを忘れさせてくれます。下山に近づくにつれて古い木道になると、今まで以上に非常に滑りやすく何度もバランスを崩します。途中で雨が止んだ時(14時頃)を見計らって湿原のど真ん中で我々だけに解放された大空間で優雅におにぎりを美味しく食べることが出来ました。ここまでくるともうわずかな距離で下山できます。当初予定の燧ケ岳下山口の分枝場所で、次回はここを下りてくるぞ、との思いを写真に込め、7時間の歩行を終え無事に御池登山口に戻りました。