第19回 2007年7月登山(蓼科山)
蓼科山 頂上
<体験記>
先週が雨模様のため1週間延期したことにより、途中で山小屋のオーナが次のように言われていました。「7月は3回しか晴れていなく、そのうちの一つの晴れで、とてもラッキーだよ」とまさに、その通りで上空はすばらしい青空です。
今回、参加できなかった方には申し訳ありませんが、延期してよかったと思いました。
朝、3時30分に家を出発し、上信越道の佐久ICを折り一般道を走り山道に入ると1車線の狭い道は斜面がくずれたところに倒木があったので不安な気持ちで待ち合わせの大河原峠に近づくと雲ひとつない真っ青な青空が見える駐車場に6時30分に着きました。
この場所で周りの山々や町並みが見え絶景となっています。ただ、遠くの山々はガスっていてよく見えません。それでも頂上の展望はすばらしいだろうと期待してしまいます。
計画より5分遅れて登山開始します。最初は林の中の登山道をゆっくり登ります。スタート時点の気温は20度以下で少し肌寒く感じましたが、歩くとちょうどよいぐらいで湿気も少なく快適な登山です。
岩と木の根による足場をうまく利用して登っていくと、徐々に景色がよくなります。中腹に近づくと蓼科山荘が見えます。すぐに蓼科山がよく見える山荘前の広場に到着します。ここで記念撮影します。ここまではそんなに急ではなくちょっときついハイキング程度です。途中、高知県からきた20人のおばちゃん軍団に会い、元気な人もいれば、もうだめという人もいました。
2350mにあるこの蓼科山荘には、美味しそうなビールが待っていましたが、そこは飲みたい気持ちをぐっとこらえてこれから急峻といわれる30分間の登りを休憩なしに登山します。
本に紹介されていたとおりに非常に急な坂で大きな岩がごろごろしていて、心臓破りの坂です。でも途中から展望がよくなり周りの山々や町並みが見えてくると、景色の素晴らしさに感動し疲れがとれ元気になります。
もう少しがんばって2530mの頂上に到着します。
ここで4人の登頂記念を撮影し、360度の大パノラマ展望と言われている広大な頂上を散策開始します。確かに言われている通り、岩だらけの非常に広い平らな珍しい頂上です。
東西南北の全方向が大展望になっています。また真っ青な青空で、下界の白樺湖やリゾート地、町並みが綺麗に見え、さらに近くの山々は少しかすんではいるものの感動させてくれます。
残念なのはさらに遠方に北アルプス、八ヶ岳連邦、南アルプスが見えるはずでしたが、かすんで見ることができません。
頂上の東側から反対側の端まで歩き、女神湖や白樺湖を見ると、吸い込まれそうな感じになります。ここでKさんが2リッターの水とコンロによりコーヒを沸かして飲ませてくれました。2500m地点における空気とすばらしい景色を見ながらのコーヒーは最高の味です。
ここで1時間以上の景色を楽しんでから下山開始。急峻な下りを降りないと下山できないのは言うまでもありません。心臓は苦しくなくとも危険なので、うまく足の置き場を選びながら手を使い登りと同じ時間をかけて将軍平に到着しました。
将軍平で昼食をとり200円をバイオトイレに払いバクテリアにも食事を与えます。途中で天祥寺原への下山ルートがはずれていることに気づきます。
ルートをはずれた原因はルート上にいかにも通行止めの紐がはってあるにもかかわらず、通行止めかなと思いながらも跨いで行ってしまったことによります。
この沢は歩きにくく疲れ安く、早く天祥寺原に着きたいと思っていたために、ルートを考えずに黙々と歩いてしまったことが原因です。
UさんとKさんが登山道からはずれていることに気付き、もとの道に復帰することができました。
もしそのまま進んでいたら、遭難するか、倍以上の歩行になってしまった思われます。やはり登山は常に周囲と状況に気を配っていないと危ない、とあらためて思いました。
どうにか天祥寺原に到着すると、4人ともそれなりの疲れがでています。ここからは駐車場まで平らなハイキング程度の山歩きになり、これまでの疲れと筋肉に溜まった乳酸を吐き出すのに最適な湿地帯歩きでした。
駐車場に着いたときには4人とも疲れがすっかり抜けたようになり、登山を満喫した表情になっていました。
今回の登山は、1週間延期したことにより、足元はすべることはなく、景色も最高で満足のできる楽しい登山となりました。