2008年10月登山(奥穂高岳 3190m)

奥穂高岳

奥穂高岳

奥穂高岳

涸沢

奥穂高岳

涸沢ヒュッテ

奥穂高岳

奥穂高岳

奥穂高岳

奥穂高岳

奥穂高岳

奥穂高岳

奥穂高岳

穂高岳山荘

奥穂高岳

槍ヶ岳

奥穂高岳

奥穂高岳

奥穂高岳

奥穂高岳

奥穂高岳

穂高岳 頂上

奥穂高岳

 

奥穂高岳

奥穂高岳

奥穂高岳

 <体験記> 

 天候不良で2度も延期した奥穂高登山に期待を込めて3人が新宿駅であずさ号に乗車し一路、松本駅に向け出発します。 本日の天候は快晴です。松本駅に到着し松本電鉄で新島々駅に、そこからバスで上高地へ向かいます。(後で気づいたことですが、今年から松本駅から上高地への直通バスがなくなっていました。)
 上高地ではあふれんばかりの観光客でごった返しています。大半の人は紅葉見物に集まってきています。 今日は登山はなく横尾山荘までのハイキングです。山荘に到着し温泉につかった後で、気になる天候をTVでチェックしますと、雨のち曇りとなっていて少しがっかりです。
 2日目は雨の中を5時40分に出発します。少しぬかるんだ道をカッパを着て最初はハイキング的な行程でしたが、本谷橋から斜度が急になり、いよいよ登山開始となると紅葉も見え始めてきます。 途中、そびえたつ屏風岩をガスの合間から見た頃から赤、黄色のあざやかな紅葉が多数現れ、美しさに感激します。 涸沢ヒュッテに到着した時には、雨も小降りになり山に囲まれた紅葉は筆舌に尽くしがたいほどの美しさでした。 今までこれほど鮮やかな紅葉は見たことはありません。涸沢の紅葉は超人気である理由が分かりました。お昼頃になると、日も差しさらに色合いが鮮やかになり感動しっぱなし状態です。
 涸沢ヒュッテで『今日の宿泊はふとん1つに3人以上寝ることになります。』と入り口に張り紙があり、びっくりします。どうやって寝るの?って感じです。 ここで暖かいコーヒーを飲みながら雨が上がるのを待ち穂高山荘に行くかを検討しました。 雨もあがり、さらに行くことを決断し、ザイテングラードに挑戦します。涸沢ヒュッテからザイテングまでの1時間も十分に紅葉が楽しめます。ザイティングラードは噂に聞いていた通りの難所でしたが、慎重に行けばそれほど怖いところでもありません。でも急峻なために筋力を使います。ザイティングを上りきると、山荘に到着です。すでにガスの中で何も見えません。歩くのを止めると我慢できないくらいの寒さで、急いで山小屋に飛び込みチェックインします。ガスがなくなることを期待し待つが一向になくなる気配がなく、今日の登山は中止し休息しました。
 3日目は朝から快晴で朝食を済ませ、すぐ目の前の奥穂高岳に登山開始、いきなりクサリと梯子があり、日本3番目の標高を誇る登山の醍醐味を味わいながら、約1時間で頂上(3190m)に到着します。頂上は非常に狭く3人も立てない状態でした。その周りの平なところで、快晴のおかげで360度の大パノラマ状態を感動しながらしばらく見ていました。するとキッシーが『もう何もいえねー』と、貴公子が『超気持ちいい』と言っています。
 北は裏銀座ルート、表銀座ルート、そして大天井、常念岳、蝶が岳のルート、穂高連邦、笠が岳、八ヶ岳連邦、御嶽山、富士山、浅間山等の全てがはっきりと見え、これほどの展望はないだろうと思わせるすばらしいものでした。一生に一度みれるかどうかではないでしょうか。(たぶん我々が下山した2時間後には雲がでてしまったと思われます。) 20分の頂上休憩予定が1時間近くも過ごしてしまった理由は言うまでもありません。このあと、注意が必要と言われている、吊尾根と重太郎新道を通るルートで前穂高岳を見ながら下山開始します。
 この道はすごいの一言です。いきなり長い、長い鎖とはしごの連続です。雨が降っていると素人では通行不可能だと思います。踏み外すとまず命はないと思いながら慎重に下山します。途中、ジャンダルム、西穂高岳を見ながら岳沢を下に見て長い長いルートをひたすら下るとやっと紀美子平に到着します。体力と時間を考えて前穂高岳にのぼることをあきらめて、そのまま下山するが、沢に下りるまで急な坂が続き、大腿筋が悲鳴をあげているのを気にしながらの2時間でした。
 当初予定の涸沢、横尾経由よりも3時間ぐらい早く下山できたと思います。また紅葉のハイカーで登山道は大渋滞となっていることを考えるとさらに時間がかかったかもしれません。 今回の登山の特徴は、涸沢の鮮やかな紅葉と奥穂高岳の大パノラマ展望、そしてザイテングラード、穂高岳、吊尾根、重太郎新道の岩登り、岩下りの登山の醍醐味を味わったことです。