第30回 2009年7月登山(富士山 3776m)
<体験記>
20時30分に富士スバイルライン五合目に到着した時には、もう駐車場は満杯状態で、そこから1kmも下に駐車しました。
約1時間の休息後にスタートしようしたら雨と風が吹き始め、仕方なくカッパをきてスタートします。
六合目までは順調でしたが、徐々に混み始め、七合目では大渋滞です。あとから分かったのですが、横風と気温が低く冷たい雨が吹き荒れたために、山小屋の前で疲れを取る人が多いのと、七合目くらいから急に疲れが出始めてくるために渋滞していたと思います。八合目以降は混みません。
七合目から八合目までがほとんど渋滞でこれまでかいた汗のため、寒くて耐えられない状態で本八合目でさらに着込み、これまでにない疲れを感じはじめてきます。体力がなくなってきたのか、寒さと強風による疲れのためか、分かりません。
山小屋の前で風をしのぎ少し休みながら登ったが、寒さに耐えられなく、歩きながらエネルギーを出したほうが暖かいだろうと考え、あまり休憩せず九合目に向かいます。
八合目から急坂になるので、その疲れのせいもあり、九合目から途中、2回ほど休んでやっと頂上に到着しました。
これまでにない雨と強風と超寒さの辛い登山です。
日の出まで1時間以上もあり、寒さをしのぐために山小屋でラーメン(900円)とおしるこ(700円)を食べやっと体が温まりました。
日の出10分前から外で待っている時も耐えられない寒さ(体感温度は氷点下だとお思います。)で、風をよけないと吹き飛ばされそうな勢いです。
東の空から太陽が出始め感動のシーンと思いきや1、2秒でガスってしまい、また1、2分後に見えては、1、2秒で消えるような繰り返しでしたが、写真で見て分かるように、ちょっと幻想的な日の出でした。
日の出はお宮様の前で見て、そこから火口を見に行こうとしたが、強風で進めないのであきらめて下山です。
下山してまもなくあれほどガスっていた頂上がよく見えるほど青空になり、今も頂上にいれば快晴かな、と思うほどです(でもガスの中かも)。下山中は暑くなり青空で山中湖、河口湖、周りの山々がよく見えこんなに景色のよい下山もめったにありません。
今回で富士山登山も七回目となり、かなりつらい登山でした。富士山はやさしい山で安全ですが、一番きつい山であると、改めて感じました。
もう一つ感じたのが腹筋と背筋が弱ってくると、このような強風の登山ではよろけたときに怪我をするかもしれないことです。