160回 2023年8月登山
  (苗場山 2145m)

開催日: 2023年8月5日~6日(日)
参加者: 9人
天候:5日:曇り 6日:晴れ
コースタイム:

<1日目>祓川駐車場(9:50)→(10:15)和田小屋(10:20)→登山口(10:25)→六合目→下の芝(11:50)→(12:50)中の芝(13:20)→上の芝(13:25)→小松原分枝(13:40)→神楽ケ峰(13:55)→雷清水→お花畑→(15:15)苗場山→苗場山交流センター(15:20宿泊)
<2日目>苗場山交流センター(6:45)→湿地帯散策(6:50)→苗場山交流センター(8:15)→(9:15)雷清水(9:30)→神楽ケ峰→上の芝→中の芝→(11:10)下の芝(11:20)→(12:10)和田小屋(12:30)→(13:00)祓川駐車場

体験記

<1日目> 湯沢ICを降り国道をすすみ、横道に入ると狭い道なので落ちないよう注意して祓川駐車場に10時前に到着。ここでも都会の暑さと変わらず暑く、空は青空で一日中この空模様であることを期待して登山開始。 アスファルトの長い道を和田小屋まで歩き、暑く、汗が止まらない。ここから登山道に入ると、樹林帯なので直射日光を避けられるだけ少し気温は下がってきた感じがします。しかし蒸し暑さは続きます。 時々右側の斜面の展望があり遠方まで眺められます。まだ空は青空で、やっと下の芝に到着し休憩するのを我慢してもっと展望のよい中の芝まで進みます。 中の芝はベンチを囲むように設置され周りは360度の展望可能な場所でした。ここでランチ休憩していると怪しい雲がどんどん寄ってくるのが分かります。 すでに苗場山方向は雲に囲まれているようです。ランチが終わった時に、突然、ドカンと空を割るような大音響の雷音が響きかなりビビりました。 ここで雷にあうと逃げ場がないので、速足で小屋まで進むことにして頂上を目指します。(雲は進行方向の右に流れていたので大丈夫だろうと推測した)
 分枝を過ぎた頃には時々左の上空に青空も見え始め、よくなってきていることに多少安心します。最初のピークの神楽ケ峰に着き、ここからいったん下降します。前方に苗場山が大きく聳えているのが分かります。さらに下降するところに水場(雷清水)があり、とても冷たくおいしい水でした。完全に下降しきったところがお花畑になっていて、この時期でも非常に沢山のお花が咲き乱れていました。一種類の花だけでなく多数の色の花がうまく混ざり合い、まさにお花畑です。この畑が苗場山の急坂の中腹まで続きます。 しかし華やかさと裏腹に我々を一気に胸突八丁の急登で苦しめられ最後の頑張りが必要になります。きつい登りでも振り返ると非常に雄大な景色(登ってきた稜線、山と山の谷間、遠方の山々など)がよく見え、楽しみながら登ることができます。 約30分で登りきると、登った登頂の感動より広大な台地である湿地帯が見れたことによる、息を飲む程の素晴らしさにこれまでの上りの辛さが吹き飛び、より感動してしまいました。まさに天上の楽園に来た感じです。先が見えないほどの広いところです。 小屋にチェクインした後に、19時頃に西方面が開けた展望場所にて日の入りを鑑賞しました。流れる雲と時々見える太陽、そして、ガスのカーテンを開けてくれると赤く染まった雲と太陽の大共演ショーが始まり30分程楽しませてくれます。こんなに幻想的な日の入りショーはなかなか見れないと思います。

<2日目> 4時に起床し日の出を見るために湿地帯の東の空を眺めていると、小さな赤丸が現れ、すぐに輝いた太陽が全てを表し、空一面を明るくしてくれました。 朝食を済ませた後に広大な湿地帯を見学するために赤湯温泉方向の木道(多数のルートあり)を選択して散策しました。遠方まで先の見えない湿地帯はどの方向を見ても素晴らしい景色です。まさに天上の楽園です。 青空にポツンと浮かんだ白い雲、一面緑の草、そしてたくさんのお花をみて感動しっぱなしです。 頂上にこれほど広い湿地帯があることは登った人にしか分からない優越感に浸れます。小さな池も沢山あり、池を囲んだ草、そして周りの花は絵になります。その中でも小さな赤、白の花が咲いている池周辺は、とても見ごたえがあります。 湿地帯散策を約1時間行い、名残惜しさをよそに下山開始しました。登りと同じ道なので最初の急な下りに気を付ければその後は楽と思われましたが、下っては上り、また下る行程が意外とタフで足腰に負担がきているのが分かります。下山するにつれ気温があがり蒸し暑く疲れがでてきます。 時折吹く風がとても気持ちよく気分を爽快にしてくれます。 またお花畑では昨日以上に沢山の花が咲いていように感じ、とてもきれいな山に再度感動しました。 その先の水場の雷清水では今日もとても冷たいおいしい水を飲み元気になります。上の芝、中の芝では前日の景色とは違った光景が見え楽しむことができ、下の芝を過ぎると樹林帯に入り、さらに蒸し暑くなり、滑って足をとられないよう気をつけ12時頃に下山することができました。 (立ち寄りの湯:街道の湯)