169回 2024年7月登山(ニュウ 2351m)

開催日: 2024年7月13日(土)
参加者: 7人
コースタイム:

白駒池駐車場(9:10)→分枝→青苔荘(9:25)→ニュウの森→(11:00)ニュウ(11:20)→ 中山→(12:30)展望台(13:10)→高見石小屋(14:10)→(14:20)高見石(14:30)→カモシカの森→(15:25)白駒池駐車場

体験記

 登山口は2000mを超えているので涼しく都会の蒸し暑さとは全く違います。木道を歩き始めるとすぐに苔むしたシラビソの森の中に入ります。この森には500種類以上の苔が生えていると言われています。緑の美しい絨毯のようなふんわりとした苔を見ながら歩きます。森に囲まれた白駒池の桟橋におりて静かに佇む湖を眺めてから、いよいよニュウに向けて斜度をあげていく登山道になります。木道もなくなりシラビソの木々の青田を、雨水の流れによりえぐられた道を進みますが、道が分かりずらく木につけられたリボンを頼りに歩きます。苔が徐々に少なくなり岩山に変わってきます。徐々に急登になってきと時に上を見上げると木漏れ陽以上の明るさになり、稜線に近づいていることが分かります。稜線に上がるといきなり開けた景色に変わり、右側には大きく聳えた東天狗岳が見えます。左側の50mほどの稜線上に岩を積み上げられた山(ニュウ)が見えます。ここに荷物をデポして頂上に登ります。そこは360度の大パノラマ状態で隠すものは全くありません。しかし西側はガスが湧き上がっていて全く何も見えません。でも蓼科山から天狗岳まで時折雲が邪魔することはあっても雄大な景色を見ることができ、しばらく眺めていました。よくみると遠方に北アルプスの山々がうっすらと見えています。またこれから向かう中山はもちろんのこと、さらに高見石も森に囲まれてぽつんと白く輝やいていました。また途中で寄ってきた白駒池が小さく光っているのも分かります。 頂上の岩を避けてピンクに各種の色が混ざりあったシャクナゲが咲いていました。名残惜しい展望に別れをつげ、中山に向かいます。ここでも苔の森を見ながら一度高度を下げてから再度登って中山に着くはずが、あまりにも小さな標識のため見落としてしまい、その先の大展望台に来てしまいました。ここも展望がよいはずでしたが、ガスに覆われ強めの風が吹いていたので風をよけてランチ休憩にします。気温も下がってきたので慌ててウインドーブレーカーを羽織り晴れ間を待ちましたが、晴れそうになかったので、高見岩に向かけて下山します。ぬかるみが多くなり、かなり滑りやすくなってきたので気を付けながら進むことになります。高見岩小屋に14時過ぎに到着し、名物の揚げパンがあるかを確認すると、すでに終わっていたとのことでした。小屋の脇に大きな岩を積み上げらた自然の驚異を感じさせる高見岩に恐る恐る登りきると、白駒池を囲む苔の森が一望できました。これまで歩いてきたルートも確認でき、かなりの距離を歩いてきたことが分かります。この展望場所でしばらく高見の見物をしてから下山しました。下山ルートは丸山経由でしたが、天気もよくないので、また白駒池ルートは荒れているとの注意看板によりカモシカの森経由で下山しました。