17回 2006年11月登山
   (妙義山 1104m)

開催日: 2006年11月3日
参加者: 4人
コースタイム:

道の駅妙義物産センター→県道196号→金鶏橋手前の登山道入口→一本杉→第一石門→第二石門→第四石門→大砲岩→本読みの像→第二見晴らし→妙義神社→妙義物産センター

体験記

今回は趣向を変えてハイキングにして、8時15分にスタートしました。道の駅(妙義神社の真下)物産センターに駐車しようとしたら、今日は神社のお祭りでもっと下に止めさせられた。 最初、国道沿いの道をだらだらと歩き、これは本当にハイキングで終わってしまうのかな、と思うと楽しみが半減し、隊長が言われていたようにジョギングシューズでも問題ないと思っていました。 ここまでは全く紅葉していなく、ガスっている山の上のほうに紅葉が少し見える程度でした。30分程歩くと登山道があり、急に山に来た感じになり腿、脹脛に負荷を感じはじめ汗も出てきました。 この道は県道を使わずに金鶏山の北側を回りショートカットするイメージでした。すっかり登山気分になってきました。 一本杉で1回目の休憩です。目の前には鳥の尾っぽを上げたような岩があります。この山は登山禁止になっています。 休憩後にまもなく第一石門に到着。このあと石門が4つありますが、自然が作った非常に大きな門でした。妙義山は非常に変わった山であることがこのあと、次から次へと味わうことができます。 またこの辺りから女性の声がたくさん聞こえ始め、これが悲鳴であることがあとで分かりました。 まずは『かにの横ばい』。名のとおり岩に沿って、わずかな歩幅を落ちないようにクサリを頼りに横歩きするものです。落ちれば間違いなく怪我をするところです。 このあとに『?』という岩と岩の間をクサリを頼りにまっすぐに上に上がるところもあり、あまりにも急な坂のために大渋滞でした。足のかける場所を選んでクサリでよいしょ、と登ると今度は急な下り。 これは後ろ向きにクサリをもってバック。これで女性の多くが悲鳴をあげて渋滞するわけだ。 第四石門は一際大きなもので、休憩場所にもなっていました。どこから沸いてきたのかたくさんの人でした。少し歩くと、大砲岩といわれる格好をした岩が見え、またクサリを使いほぼ直登です。 直登と言っても5mぐらいです。少学1年生も登っていましたので負けるわけにはいかないと、気合を入れて登りきると、景色が急に開け絶壁や下界の景色、少しばかりの紅葉が見え感動です。 ここからクサリもないもない幅1mほどの大砲岩に歩くとスリル満天。もちろん落ちれば100m下にご臨終間違いなしです。さらにクサリを登ると、その先にあるもっと広大な絶壁ともっと開けた下界が見えさらに感激、感激!! このあとは降りるのも慎重、慎重でした。この辺りは妙義山の800mぐらいの中腹でしたが、登山を十分満喫できました。 このあとはあまり楽しさや感動はなく、少しばかりの紅葉とガスってよく見えない山々を見ながら歩くのみでした。ここは『関東ふれあい道』と言われていまして、すれ違うときにはよけてあげないと通れないほど、狭い通路でした。 そのために挨拶やすみませんと言葉を交わしなながら前進。 ほぼ12時に休憩所に到着。ここで昼食していたら、となりのおじさんから下仁田滝めぐりがこの付近にあり9月に行ってきたときの写真を見せられました。 このおじさんはフィルム式の一眼レフで写真をとることが趣味で、まだ全紙(新聞紙を広げた大きさを言うそうです)に引き伸ばすと、フイルムがデジカメよりも勝っていてきれいだと教えられました。 20分ほどの休憩のあと、出発すると笛の音が響いてきました。すると実っちゃんがこれは祭りの笛だよと、みんな納得し、もうまもなく下山終了かと思いました。ところが笛の音が徐々に近づくとすぐそこで鳴っているような感じです。 第二見晴らし台にクサリで登ると、なんと笛の正体であるオカリナを夫婦で吹いていました。ほのぼのとしたいい感じの仲のよいおじさん夫婦でした。 ここまで登って来て、雄大な景色見ながら二人で楽譜を見てオカリナを吹くなんて、あこがれるな~!!でも我が家では、無理無理と自分に問いかけていました。 ここまでくると終点の妙義神社までは約40分で到着。この神社は立派なもので日光の陽明門風のもので、境内も非常に大きなものでした。お祭りで味噌おでんを食べましたが、コンニャクの産地だけあり美味しかったです。 道の駅に到着すると道路には車があふれていました。ここの真上にある『もみじの湯』に行く予定でしたが、混んでいそうなので少し離れた『荒船の湯』に変更。 途中、変わった山で頂上が平らで右側が絶壁となっている荒船山を見ながら30分ほどのドライブ。荒船の湯で疲れを癒して登山終了。 今回の登山は、当初ハイキングと言うことから軽く考えていましたが、急な登りもあり、多数のクサリもあり、足を踏み外せば仏さまになってしまうような岩岩岩、また岩を登りきった上にスリル満点の景色も堪能でき、まだ少しばかりではあるが、真っ赤に色づいたもみじも見れ、非常に変化のあった楽しい登山でした。 最後にパンフレットに書かれた妙義山を紹介しておきます。『上毛三山の一つに数えられ、日本3奇勝の一つである。妙義山は、白雲山、金洞山、金鶏山の三峰からなり、山容は非常に険しく石門群、大砲岩等、奇岩奇石が林立し大自然の造形美は見事である。特に絶壁をおおう春の新緑、秋の紅葉は、まさに天下の名勝である。』