18回 2007年6月登山
(尾瀬&あやめ平)
開催日: 2007年6月2日
参加者: 8人
コースタイム:
鳩待峠(5:30)→横田代(6:45)(7:07)→中原山(7:31)→アヤメ平(7:43)(7:52)→富士見小屋(8:12)(9:05)→竜宮小屋(10:30)(10:54)→山の鼻(12:20)(13:10)→鳩待峠(14:10)
鳩待峠
あやめ平
水芭蕉
リュウキンカ
ハロ
山の鼻
体験記
今年、最初の登山は、尾瀬ヶ原散策ルートに南側のアヤメ平ハイキングを加えたものでした。 スタート時点の鳩待峠には6時前だというのに、大勢の人でごった返していました。たぶん水芭蕉シーズンの中では一番の人出かもしれません。 大半の人は鳩待峠から尾瀬ヶ原に降りていくので、アヤメ平に行く人はほとんどいなくマイペースで歩くことができます。 ハイキング計画では木道を進み400m程登ると記載していたが、結構きつくこれではハイキングではなく登山だよ、と言う声を聞きながらさらに登っていくと残雪がちらほら見え始め、なかなかいいなと思っていると、このアヤメ平ルートはほとんど雪の上を登り降りするコースとなってしまいました。 その雪のために木道は分からなく足跡とリボンを頼りに歩いていくと、ときどき足がずぼっと、うずまってしまたり、ところどころに見えた木道にほっとしたとたんに、すってころりんとなるような体験をしながら登っていきます。 やっと横田代湿原に到着すると、景色が急に広がり、広大な広場(湿原)に、後方に至仏山、前方にヒウチ岳がそびえ、最初の感動の場所でした。ここで休息と朝食によりさらに登る元気を注入 しばらく山の頂上にあるような感じの広大な湿原に満足しながら散策すると、また雪道との戦いとなり、やっとアヤメ平に到着。ここはアヤメが咲いているわけではなく、昔の人が『キンコウカ』の花をアヤメと間違えた結果、そのような地名をつけてしまったことが分かりました。 アヤメ平では高度1969m、360度のパノラマ展望であり、昔は天上の楽園と言われていたが、ハイカーによる荒廃により傷んでしまった湿原の回復作業により、現在は昔の状態に戻りつつあるとのことでした。私たちは、十分見ごたえのあったパノラマ展望でした。 そこからまもなく富士見峠に到着し、尾瀬ヶ原に向かって下山するルートが悲惨な状態でした。ほとんど雪の覆われた木道は滑りやすく、多数の人がすってころりん。誰も怪我なくよかったと思った。ハイキングと間違ったいいかげんな計画を立てた私は心の中で謝罪、謝罪!!! この600m程の下山は、登山靴を履いていない人には相当きついものになってしまいました。それでも尾瀬ヶ原に降りれば楽な散策ができ、きれいな水芭蕉が見えるとの期待があったからこそ我慢してくれたのかもしれません。 ほとんど降りきったところに見えた湿原、尾瀬ヶ原に一面に咲くように見えた水芭蕉群に拍手、拍手となり、私としてはほっとした感じです。 ここから山の鼻まで非常に広大な湿原をゆっくり散策したが、期待とは違い、尾瀬ヶ原全体ではなく部分的にしか群生していない水芭蕉にがっかりしながら見ていると、熊がのんびり人間にお構いなしに散策しているとの声が聞こえ、遠方をみると子熊が湿原の中を歩いているのが見えました。また疲れた体を上空に向けると、な、なんと太陽の周りに大きな丸い虹が見え、これはなんと言う現象だ、と全員が驚き、しばらく湿原から上空にくぎづけ状態でした。 帰宅して調べた結果、珍しい現象で『ニチウン』というものだそうです。これだけ丸く大きな虹はなかなか見れなく自然界の変わった現象に感嘆です。今回は非常にラッキーだったと思います。周りの人はほとんど気ずかず。 約90分の尾瀬ヶ原散策は朝早い活動と睡眠不足の状態で、後ろからせっつかされながらの単調な歩調のため、またアヤメ平のような変化と感動が少なかたことから睡魔に襲われふらふらしながら歩いていて、中には木道から落ちた人もいた散策でした。 尾瀬ヶ原の終点である山の鼻に到着し昼食をとりほっと一息し、今回の登山の大半を終了 今回の登山の特徴は、ハイキングといいながらアヤメ平は雪道の登山となったが、多くの感動をこれにより得られました。多少きつかったけど、尾瀬ヶ原散策だけでは期待はずれの水芭蕉群の印象が強くなり、結果としてはよかったと思います。 いい加減な登山計画書でもそれなりに計画通りに遂行でき、天候にも恵まれ、アヤメ平の湿原では360度の大パノラマ展望が見れ、雪道の登山を体験でき、中にはしりもちの痛さを味わい、雄大な雪の残った至仏山とヒウチ岳と対面し、尾瀬ヶ原ではちょうど見ごろの満開な水芭蕉が見れ、自然の熊に遭遇し、非常に珍しい上空の大きなまるい虹が見れ、それなりに楽しいハイキング&登山でした。