32回 2009年9月登山
 (仙丈ケ岳&甲斐駒ケ岳 3033m)

開催日: 2009年9月21日(土)
参加者: 7人
コースタイム:

<1日目>北沢峠(13:20)→馬の背ヒュッテ(宿泊)(16:10)
<2日目>馬の背ヒュッテ(06:30)→千丈小屋(7:25/7:35)→仙丈ケ岳(頂上)(08:00/08:35)→小仙丈ケ岳(頂上)(09:50/10:00)→大滝頭(10:45/11:00)→北沢峠(12:25/01:40)→仙水小屋(宿泊)(14:18)
<3日目>仙水小屋(04:30)→仙水峠(05:10/05:30)→駒津峠(06:50/07:00)→甲斐駒ケ岳(頂上)(08:36/09:15)→駒津峠(10:25/10:35)→双児山(頂上)(11:10/11:23)→北沢峠(12:45)

体験記

シルバーウィークのため混んだ特急あずさに乗り甲府駅に集合しました。甲府駅からバスで広河原峠まで行きます。途中の車窓から聳え立つ北岳、間の岳等がよく見え登山気分が盛り上がってきます。 北沢峠から13時過ぎに本日の宿泊地である仙丈ケ岳手前の馬の背ヒュッテに向け出発。まだ晴れで景色を期待し藪沢林道の樹林帯の坂を登るが、意外と急で暑い。1時間半程で沢沿いの道になり、振り返ると甲斐駒ケ岳と麻利支天がそびえたち、明日の登頂を待っているからと言われているようでした。このあたりから、雲、ガスが出始め、駒ケ岳を隠し、また見えた時に再び感動しながらの登ります。 16時頃に宿に着いた時には、かなりのガスが周りを多い、明日の仙丈ケ岳の展望を心配しました。しかし夜は満点の星空で流れ星もちらほら見えます。ここの宿の夕食はいつもカツカレーだそうです。夕食後にオーナーが山の紹介をしてくれたのは、とても参考になります。(でもすぐに忘れ!!)布団もきれいでみんなも熟睡できたそうです。 翌日はゆっくりと出発したのが、少し失敗したようで頂上に行くほどガスってしまい登頂したときには、ほとんど視界なし。でも頂上までの稜線上では紅葉し始めた斜面や藪沢カールの雄大な景色に感動し、初参加のOさんと3回目のKさんも感激、感激でした。 ここの稜線は多数の花が咲くところですが、この時期はほとんどなく、後ろに甲斐駒ケ岳、右後ろに鋸山、正面に仙丈ケ岳、左側には小仙丈ケ岳、左下には千丈カールが見え、とても景色がよいところです。このようなすばらしい眺望は頂上から小仙丈ケ岳を過ぎるまでず~と続きます。 頂上ではガスっていましたが、それ以外は、満足できる展望でした。 頂上ではキッシーがコーヒーを沸かし飲ましてくれ、展望の利かなくても至福の時を味合わせてくれました。 下山ルートの小仙丈ケ岳では、右側はガスってましたが、上述のように十分に景色を見ながらの下山ができ飽きません。 12時頃に北沢峠に到着し、これで帰宅するOさんと涙のお別れをし、次の宿泊地の仙水小屋に向け出発。もう登りはほとんどないと思いきや、ちょっとした登りで、まだまだ登るの?と言っていたところで宿に到着。 この宿は定員以上入れてもらえなく、非常にゆったりとした分、寒くて震えていてもストーブをすぐにつけてくれず、宿の親父に言わせると、まだ温かいうち(外は9度)だとのこと。夕食は昨日と違い、箱に入った洋食弁当的な感じで、山小屋としては美味しいと感動!! 翌日は暗い4時30分に出発し日の出鑑賞を期待。沢沿いの大きな岩がごろごろした道を避けて登るが、暗闇のため、途中道が分からなく先頭のキッシーが迷っていると、コースアウトしていることに気づき危うく遭難するところでした。。。。??? 仙水峠では期待に反して日の出は拝めず、諦めて駒津峠に向かうと急登になります。ここは心臓が漠々するくらいの坂で一気に高度を稼ぎます。岩をつかみ足を1mぐらい持ち上げる時には、足の長いキッシーをうらやましく思ったものでした。厳しい急登でも周りの景色が見え始めると、疲れを一気に吹き飛ばしてくれます。 後ろに鳳凰三山(オベリスクのトンガリはいいな~)、北岳、富士山、左後ろには仙丈ケ岳、正面には駒ケ岳が見えました。やっぱり富士山は大きいな~と、みんなが思ったことでしょう。 休憩場所の駒津峠では目の前にど~んと甲斐駒ケ岳がそびえてたっています。この山は花崗岩のきれいな山肌で、また緑のハイ松とのコントラストががとてもきれいです。 頂上にさらに歩を進めると、さらにきれいな岩肌や白い砂や甲斐駒ケ岳にボールをぶつけるために横に立てたような麻利支天の丸い頂上が迫ってきます。ここからがきつく、もう一息の頂上が標高も高いこともあり辛いところでした。 頂上に8時30分頃に到着したが、残念ながらガスって全く見えず。それでも頂上を制覇したことの喜びと感動を味わいながら休憩。このように険しい山を登頂できたKさんは、涙の大感動でした。(3回目の登山で仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳を登頂した健脚は只者ではなく、やはり女スーパーアスリートでした。) 比較的暖かなためガスっても頂上でゆっくりしすぎたため、帰りのバス時間を心配しながらの下山になってしまいました。途中の双児山までは紅葉や山々を展望しながら楽しめる登山でしたが、樹林帯に入ると疲れた足を滑らさないように気をつけながら、また時間を気にしながら、どうにかバスの出発時間10分前に北沢峠に到着。 下山後の写真だけをとり、あわててバスに乗り、これで登山終了となりました。 今回の登山では、仙丈ケ岳も甲斐駒ケ岳もガスっていて眺望はなかったが、頂上に行くまでに、周りの山々の展望は十分に見ごたえがあったと思います。初日だけの参加で、初参加のOさんも十分に楽しめたと思います。また今回で3回目の登山で3000m級の山を二つも制覇したKさんは忘れられない山行になったと思います。 それにしてもすばらしい健脚の持ち主です。さすが、あらゆるスポーツを趣味にしているスーパーアスリートだけあります。しかし油断したのか、駒津峠に向かう急坂で滑落しかけたのは、ちょっとびっくり!!あれが岩や崖ならば天国に行ってしまったかもしれません。やはり山は油断禁物ですね。 この滑落による落石による岩が下に落ちたときに、下の登頂者に注意する言葉は『ラク』と声をかけます。覚えておきましょう!!下を歩いていた女性が叫んでました。 縦走コースと違い山を二つ登るコース設定(別名:8の字コース)は、結構きついものでした。雨に全く降られず、風もなく暖かい山行でしたので、それなりに楽しいものでした。