38回 2010年9月登山
(北岳・間ノ岳 3198m)
開催日: 2010年9月18日(土)~20日
参加者: 4人
コースタイム:
①1日目:広河原登山口(9/18 11:30)→白根御池小屋(13:50)
②2日目:白根御池小屋(5:45)→二俣(6:25)→八本歯のコル→北岳山荘(9:43/10:15)→中白根頂上(10:15/10:25)→間ノ岳頂上(11:20/12:45)→北岳山荘(14:00)
③3日目:北岳山荘(5:30)→北岳頂上(6:40/7:35)→肩の小屋(8:00/8:10)→二俣(9:50/1-:05)→広河原登山口(11:45)
白根御池小屋
間ノ岳 頂上
北岳 頂上
富士山
雪渓
体験記
昨年来の懐かしい広河原駐車場に着くと、観光案内所が建ってました。ここから野呂川を渡り登山開始です。初日は白根御池小屋までの短い距離でしたが、いきなり急登となりきついスタートです。このコースは樹林帯の中を進むので展望はよくありません。坂が楽になってきたな、と思っていたら終点の小屋に到着です。小屋にはすでにたくさんの人がいて、この日は最高の人手で布団一つに二人の状態でした。 2日目のコースを小屋に相談したところ、計画が少し厳しいとのアドバイスをもらい、草すべりコースから二俣経由の左俣コースに変更しました。朝6時前に出発し二俣までくると北岳が聳えているのが見え、また日本一大きいと言われているバットレス(岩壁)で岩登りをやっている様子も見ることができました。また大唐沢には分厚い万年雪がありましたが、今年は少ないとのことです。ここのコースはたくさんの花も我々を迎えてくれました。 左俣コースをほぼ登りきると、最後の八本歯のコルに向けた梯子登りが待っていました。繰り返し登る梯子には非常に疲れます。ここを登りきると、北岳、間ノ岳がぐっと迫って見えます。 岩場を歩きながら、間ノ岳に向けた尾根を北岳山荘まで歩きます。左手には裾野が大きく開け雄大な風景となり、目の前に聳え立つ間ノ岳も良く見え最高の展望です。北岳には予定より早く到着し、荷物を預けて間ノ岳にピストンにしました。 ここから間ノ岳までは3000mを超えた尾根歩きなので、心臓がバクバクの苦しい歩きです。何度も偽間ノ岳(間違わないような目印)があり、1時間30分で本当の頂上に到着です。この頂上は非常に広くとても気持ちのよいところです。展望は富士山がうっすらと見え、南に農鳥岳、塩見岳、西に中央アルプス(木曾駒ケ岳、空木岳等)、北に八ヶ岳がよく見え、すぐ近くの仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山は見事な山容でした。 このすばらしい展望にいつまでも見とれていたく90分もそこにいました。 その日の宿泊地の北岳山荘では、布団に3人規模の状態でしたが、運良く屋根裏部屋の狭い空間がとれ、2つの布団に3人となり多少寝やすいものでした。 3日目は朝5時30分に出発すると、南東の雲海の上に一際大きな真っ黒な富士山が聳えて見えました。目の前の3000m急の北岳をも圧倒するものです。その東側に真っ赤な太陽があがり、きれいなご来光を拝むことができました。 小屋を出て1時間で北岳頂上に立つことができ、360度の大展望となっていました。ここは前日の間ノ岳の展望よりも、富士山が見えた分だけでなく、鳳凰三山が目の前に迫り、仙丈ケ岳には手が届くような近さになっていたので、さらに迫力のある眺望となっています。 ここで我々は感動を1時間も味わい続けました。遠くに穂高連邦、さらに北アルプスも見えんばかりの眺望です。 もっと長くいたかった頂上から離れ、右俣コースで二俣まで下山しました。ここは花の宝庫で歩く度にたくさんの花に出会い、膝の痛いきつい下山を忘れさせるほど楽しいものでした。このHPで花のHPを作れるくらい我を忘れて写真を撮り続けました。 二俣から大樺沢沿いに下山しますが、ゆるい下りでしたが、距離が長いので疲れが蓄積するような感じでした。ここも花、岩、水、木々、山肌と飽きさせないルートです。広河原登山口のベンチで昼食をとり登山終了となりました。 今回の登山は小屋の人のアドバイスで計画を変更したことが幸いし、二つの山とも最高の展望に恵まれ、歩行もそれ程きついコースにはなりませんでした。小屋は2つとも今年最高の混雑で、これには閉口しましたが仕方のないことです。 この混雑にはCWXタイツに半ズボン姿の山ガールがとても多いことの影響もあったのかな、と思いました。雨(実際にはほんの少しの雨あり)に降られることなく、危ないこともなく最高の山行となりました。