114回 西大巓(1982m)西吾妻山(2035m)
登山日:2025年2月3日(月)
累積標高差:598m
コースタイム:
ロープウェイ山頂駅(8:45)→登山開始(9:00)→登山口(9:25)→(10:50)西大巓(11:30)→登山口(12:30)→(13:00)ロープウェイ山麓駅
ルート
裏磐梯駐車場
ロープウェイ山麓駅
ロープウェイ山頂駅
登山口
スノーモンスター
スノーモンスター
<--西大巓
スノーモンスター
西大巓-->
<--コーヒータイム
コーヒータイム-->
ロープウェイ頂上駅前
<--ペンション バディ
ペンション バディ-->
体験記
1週間前の天気予報では西吾妻山の頂上は気温マイナス10度、風は20mの強風です。これでは中止になるかもしれないと思いましたが、前日の予報では晴れ、気温マイナス6度に変わり開催可能であると判断し登山しました。
当然山に登るのでスノーシューが必要です。裏磐梯駐車場からロープウェイで一気に1392mまで上がります。気温はマイナス5度を表示し一面雪景色で何も邪魔するものなく、スキヤー用の綺麗な斜面が広がっています。この斜面の右側を慣れないスノーシューのエッジを効かせながら登っていきます。風と氷点下による寒さを心配して沢山着込んでいましたので、急坂および太陽が出てきたので暖かく汗が出てきます。登山口に到着し数枚脱ぎます。登山者は1組しないなく静かな雪山です。
ここから気合いを入れてまずは西大巓(にしだいてん)に向けて登っていきます。周りの木々は雪をかぶっていますが、まだモンスターには程遠い感じで成長途上です。踏み固められたトレースをたどれるので道に迷うことはありません。しかしスノーシューの幅しかなく歩きにくくシュー同士が重ならないよう注意し登ります。時々段差があるところを乗り越えるのはスノーシューの不得意なところで、踏ん張りが必要でかなりの筋力を使うことになります。30分程登り後ろを振り返ると、磐梯山を中心とした山並み、猪苗代湖、桧原湖などが雄大、かつ広大に見えています。とても素晴らしい景色です。ここまで来ると木々もモンスターの準備をしているような感じになってきます。目的の西吾妻山は雲の中で見えず少し心配になってきます。さらに登ると雪を全身にかぶった木々が沢山見え始め、これがモンスターかと思いました。ところが見たことのあるメンバーの一人がこんなものではないと言われたので、もっとすごく迫力ある物であるのだろうと期待を膨らませます。前進方向に小高い山が見え、これが西大巓だとわかり、最後の急な坂を登ります。一歩一歩踏みしめながら登り左を向くと全身が雪に覆われた木々が沢山たっています。これがモンスターでした。これらをみながら広場になっていた西大巓に到着しました。
ここは西吾妻山に行くための中継点の山ですが、非常に大展望です。磐梯山はもちろんのこと、その左右の山並み、桧原湖もよく見えています。目の前にスノーモンスター達が沢山出迎えてくれています。そのモンスターの中を歩きます。どれも巨大な不気味な形を作っていてまさにモンスターエリアでした。これがもし動いたらモンスターそのものです。時々太陽が顔を出し暖かさを少し感じます。西吾妻山方向も沢山のモンスターがいます。
西吾妻山に行く前にとりあえずモンスターによって風をよけて腹ごしらえします。
休憩中、これまでかいた汗も影響して風も吹き始め震えるほどの寒さとなります。西吾妻山方向はガスって見えなくなり、手も悴み、顔は寒さで痛くなります。ランチをとり終わった後で、これ以上進むのは危険と感じ、例え登っても何も見えないだろうと思い、残念ながらここで下山を決意しました。
下山中もず~と大展望を眼下に見ながら歩けますので、疲れも忘れます。降りるごとに暖かさも戻り快適になります。下山は意外に早く降りられ、登山口に到着しました。登山口の広大な雪平原でコーヒータイムをとります。空は青空でぽかぽか陽気で、頂上の寒さが信じられないほどです。ここで至福の一時をとっていると雪が舞い始めましたのでロープウェイ口まで一気に降りて登山終了になりました。(前日宿泊した宿は「ペンション バディ」)