151回:木曽駒ヶ岳 152回:日光白根山 153回:赤城山 154回:小楢山 155回:景信山 156回:幕山 157回:古賀志山
158回:大山

【 登山体験記 Ⅻ】

【第158回 大山(1248m) 累積標高差:1034m】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2023年4月8日(土)
登山コース (9:20)大山ケーブルバス停→こま参道(9:46)→(9:35)男坂女坂分枝→(10:10)八大坊上屋敷跡→(10:35)二重滝→(11:00)見晴台(11:45)→(13:00)大山(13:40)→25丁目→16丁目→(14:50)阿夫利神社(15:10)→大山寺→こま参道→(16:10)大山ケーブルバス停
体験談
  • 集合場所の伊勢原駅にて、3人が電車遅延、乗り換えミスにより集合が少しばらけてしまいました。私は遅れはなかったものの家を出る際にスマホの紛失問題が発生し欠席しようかと思ったくらいでした。このようなトラブルスタートでしたが、どうにか天候も下山までもちこたえてくれ楽しい登山になりました。まず駅からバスで大山ケーブルバス停に向かい、この時点では青空が十分に見える晴れで登山日和の様相でした。登山開始は両側にお店が並んでいるこま参道を抜け、男坂と女坂のルートを選択する分枝で男坂ルートを選択 。
  • 最初から急な坂道でほぼ直線的な石の階段、鉄梯子の階段が連続的に設置されたところを登っていきます。この坂により筋肉が徐々に疲れてくるのが分かります。急坂の登りにより標高が一気に上がるとともに気温も下がってきていましたが、汗の量は増えています。時々下界方向と湘南海岸方向が開けたところで広大な景色を見ると一気に疲れが抜け気持ちも晴れてきます。
  • 急坂に耐えて登ること約1時間でケールカー終点付近の分枝(ここで女坂と合流)に到着。ここから展望台まではこれまでの辛さを忘れてしまうような緩やかな坂の林道となり、談笑しながら登っていくとひっそりと流れている滝を見て、さらに先に展望場所があり、ここで予定変更してランチ休憩をとることにしました。上空を見上げると雲が大山頂上を覆っていることが分かり、頂上の展望に不安がでてきました。
  • ここから岩がゴロゴロしている道を登っていきます。ところどころで展望のよいところがあったので、楽しみながら登ることができます。約2時間で頂上に到着。頂上では湘南海岸方向を眺めながら休憩するチームと丹沢富士山方向を眺めるチームに分かれてそれぞれ20分ほど景色を楽しみました。丹沢山脈は見えていますが、富士山はここに見えるはずだと頭の中に画像を作りながら見えたことにしました。(うっすらと見えていた)
  • 雲息が少し怪しくなってきたので下山することにして、一気に阿夫利神神社まで下山しますが、こちらも傾斜が急ななため少し滑りやすい道で油断すると足をとられそうになりますので、余計に力をいれながらの下山でしたので筋肉疲労が出てくると思われました。この下山ルートでもところどころで湘南海岸方向を見下ろすことができました。阿夫利神社には約1時間で到着。ここで空を見上げると青空になっていて太陽が出始めて壮大な綺麗な阿夫利神社が光に輝いて見えました。神社の広場に大きなしだれ桜がシンボル的に設置され、散り始めているものの見ごたえががあり、ここで全体写真をとりました。また神社の中に神水を汲めて喉を潤すことができました。
  • この神社からこま参道に着く頃にポツリと降り始め、慌ててバス停に降りて雨にそれほど降られることなく登山を終了することができました。
【第157回 古賀志山(582m) 累積標高差:691m】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2023年3月21日(火:祝日)
登山コース (9:00)市営古賀志山南登山道駐車場→(9:28)瀧神社(9:46)→(10:07)アルマヤ堂跡→(10:08)御岳山(10:57)→(11:11)古賀志山(11:58)→(14:00)市営古賀志山南登山道駐車場
体験談
  • 先日、テレビ(日本100名低山)で紹介された古賀志山に登りました。駐車場からすぐに登山道に入り緩やかな坂を登っていきます。 途中、「杉の花粉が舞っているよ」と気づいた人がいて、よく見ると確かに細かいチリがモヤのように舞っていました。
  • さらに登っていくと、大きな岩、絶壁が目立ち 始め、その岩をロッククライムしている人を見ました。近くには洞窟、神社があったり、岩場を通ったりするので変化を楽しめながら登れる山だと思いました。特に御岳山頂上手前の洞窟では、ここで住めるような大きな穴(アルマヤ堂跡)がありました。
  • 今回はヘルメットをかぶり登っていきましたが、頂上に近づくにつれ岩場が終わったと思い、ヘルメットをはずした途端、御岳山までの僅かなのぼりには梯子のかかっている岩場が待っていました。この階段をあがると全景が見えるほどの大展望場所である御岳山でした。男体山、日光白根山、皇海山も霞んではいたものの遠方まで見えました。暖かな陽気楽しむように優雅にパラグライダーも飛んでいました。ここでお会いした老夫婦からここから近い方塞山から横根山に行くルートには沢山の花が咲いているので、低山でも非常にいいところだよと紹介してくれました。
  • 御岳山から15分で古賀志山に到着。案外広い頂上で大勢の人が昼食をとっていました。南方向の展望しかありませんが、それほど高い木々はなく広い場所なのでとても気分の良いところです。 我々もここで昼食をとっている時に、隣に座った3人のオジサン達と話をしていたら、下山中にお花畑を見たいなら案内してあげるよと言われたので、また我々の計画コースの景色はよくないとのアドバイスも受け計画変更して案内してもらうことにしました。(三人のオジサンの一人が82歳で毎週、この山に4回登っているそうで健脚ぶりには驚きました。) 案内してもらったコースは岩場ルートでスリルを楽しめ、歩行方向の景色を見ながら下山できました。徐々に林に入りカタクリの花が目立ち始め、さらに先にカタクリの群生地があり自然の状態で広く沢山生えて開花していました。
  • コースを変更したことにより駐車場に近いところに降りられ、林道を歩く時間が短くなり約30分ほどで駐車場に戻ることができました。
【第156回 幕山(623m) 累積標高差:449m】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2023年2月25日(土)
登山コース 幕山公園(10:00)→湯河原幕岩→幕山(11:40/12:10)→大石ケ原(13:00)→幕山公園(13:30)
体験談
  • 湯河原駅から臨時の直通バスが幕山公園まででていたので、予定コースより楽に公園に行くことができました。(それだけ梅林見学者が多いと言うことでした)
  • 公園では梅祭りを盛り上げるためのカラオケも流れて梅林見学者の人が多数集まり始めていました。公園の周りの梅の木々にはたくさんの花が咲き誇りお祭り感が漂ってきます。
  • 公園から山方向の斜面を見ると、一面に梅林が植えれていて、白梅、紅梅が競い合うように咲いていることがわかります。我々はこの梅林の中をゆっくりと幕山に向かうルートをとり、各種の梅の花を見学しながら登っていきます。
  • 高度が上がるにつれて見下ろす梅林は見事な赤と白の絨毯を敷き詰めた感じに見えます。途中、一本の梅の木から赤と白色の花が混じっている変わった品種もあり驚きました。梅林を抜けようとしているところで再度下を見下ろし梅林の絶景を楽しんでから、ここで梅の花とはお別れをしてさらに登っていきます。
  • 頂上に行くまでに何度も相模湾、湯河原市街、そして突き出ている真鶴半島の景色がよく見えました。徐々に勾配がきつくなった坂を上りきるとすでに100人以上がランチ休憩している頂上に到着しました。我々の休憩場所を確保するのがやっとの程の賑わいです。約30分の休憩をしていると雲行きが少し怪しくなってきたので早々に下山し始めることにしました。
  • 下山道は往路とは全く違い、杉林、すすき林などの道は、少しぬかるんでいたために足を取られないよう歩き、大石ケ原から先は舗装道になり公園に戻ることができました。
【第155回 景信山(727m) 累積標高差:465m】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2022年12月7日(土)
登山コース 高尾駅(7:00)→景信山登山口(8:00)→景信山(9:00/13:00)→小仏峠(13:20)→バス停→高尾駅
体験談
  • 今回の忘年登山は昨年に引き続き餅つきを景信山の頂上で行う計画で開催しました。なんと25人の過去最大の参加者になったために、先行隊(8時登山開始)と後行隊(9時登山開始)の2班に分けて登山しました。
  • 先行隊の私達は高尾駅に7時に集合し駅舎をでると、上空の空はどんよりしていていたので雨の心配をしながらバスに乗り登山口に向かい、8時には登り始めました。
  • 登り始めると、登山であることに気づかされ、沢山着込んでいたことにより汗ばんできました。この辺りから空は明るくなりはじめ、天気予報通り雲がありながら夕方までは雨は大丈夫だろうと確信しました。約50分程で東京方面の大展望(スカイツリー、新宿高層郡、横浜高層ビル、そして相模湾まで)が見えたと思った時には、頂上に着いていました。頂上で富士山方向を見ると頭は雲に隠されてはいましたが、白い雪のかぶった中腹は見えていました。またその左側の丹沢方向への一連の山は綺麗に見えています。
  • 到着後にすぐに餅つきの準備を始め予定通り9:30頃から餅米を練り始め、20分間程で粒々の米が徐々に潰れたのを見計らって餅つきをスタート。初めての人も意外と楽しいようで後行隊が到着するまでにつき終わってしまいそうな勢いだったので、途中で止めて後行隊の到着を待ちました。後行隊の到着後、汗をふくのも後にして全員がついてくれ粘り気のあるふっくらとした餅が出来上がりました。全員が餅つきの楽しさを味わえたのではないかと思います。
  • 次の作業は待ってましたとばかりに餅のまるめ作業、きな粉餅作り、あんころ餅作り、雑煮作りを担当になった人がやってくれ、市販の餅とは違い暖かなふっくらとした、いい匂いの餅を勢いよく食べ始めた感じでした。あんころ餅、きな粉餅がなくなった頃には雑煮が出来上がり、とても味がよく体も暖まりました。その頃になると、もう宴会(忘年会)がすでに始まっていて、人気のホットワイン、日本酒(一升瓶もあり)、ビール、焼酎などを飲みながら約1時間超の楽しいひと時を味わうことができました。
  • 下山は昨年と同様に登りとは別ルート(予定ルートは閉鎖中のため小仏峠経由にて)でしたが、これだけの人数がいると、どうしても隊列が伸びてしまい、バス停に着いた時には二班に分かれてしまい、すでに前の班は既に高尾駅に向かっていました。我々も無事に15時前には到着して来年の再会を約束してお別れとなりました。
【第154回 小楢山(1712m) 累積標高差:484m】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2022年11月5日(土)
登山コース 焼山峠駐車場(9:20)→的石(9:50)→小楢山(10:45/11:00)→幕岩(11:30/12:00)→大沢山頭(12:10)→昼食場所(12:45/13:25)→幕岩→焼山峠駐車場(14:10)
体験談
  • 焼山登山口に到着時点では3台の駐車しかなく、ひっそりとした感じの山でした。でも山梨100名山になっているので、それなりに楽しめる山だろうと思いました。今回は予定時間に全員集合して登山開始。上空は雲に覆われ少し不安なスタートでした。
  • スタートしてすぐに小さな沢山のお地蔵さまが無造作に設置され、子供を預りたい人が来るところでお預け地蔵と言われてます。すでに木々の葉はほぼ落ちてしまい、一面落ち葉だらけになっていました。道は広く火事を広げないような緩衝帯造りの道が続いています。登ったり下ったりを4、5回繰り返して高度を上げていきますが楽な道でハイキングに来たのって言われた方がいました。途中、黄色、赤色に色づいた残り少ない紅葉をところどころで楽しむことができました。目の前に大きな板の岩が立てかけられ、的石(まといし)と書かれていました。参加者の1人が大きな石が落ちてきたときに綺麗に板状に割れたものでは、と話され思わず納得してしまいました。
  • さらに落ち葉をふみしながら登ること約1時間程で広く邪魔するもののない大広場に着きました。ここが小楢山でしたが、残念なことに雲が覆いかぶさり周辺の山、塩山市街、勝沼市街しか見えませんが、それでもこの展望に満足しました。晴れていれば目の前に富士山が見え、その周りには沢山の山々が見えたと想像できます。(金峰山の五丈岩もみえるとのこと)予定ではここで昼食でしたが、まだ早すぎるので、次の大沢山頭方面に移動しました。その途中で麓から中腹にかけて紅葉しているところが見え、緑の木々と紅葉した葉のコントラストにより、今回の一番の紅葉見学ポイントでした。大沢山に行く途中に大きな屏風のような岩が見え始め、クサリがかかっているところが目に入り、ここが幕岩でした。この上にクサリを使っていくことができそうなので登ることにしました。もしこれを見逃していたら後で後悔するほどの良さを味わうとはこの時にはわかりませんでした。
  • ほぼ垂直のスリルある岩を20m程登って行きます。足をかけるところを選び三点確保してゆっくりと登りきるとさらに上にあがれるようになっていて、滑ったら転落死しそうな危険な岩を超えていくと、今回の一番の絶景ポイントになっていました。360度の全景が見れます。小楢山の時は曇っていましたが、雲も薄くなり非常に気持ちの良い雄大な景色を楽しむことができます。周りは崖になっていましたので、危険と背中わせの楽しさです。ここで集合写真を撮るほど広くなり とても危険な状態でしたので、順番に入れ替わり景色を見ました。また降りるときも油断せずゆくり降り次の大沢山頭につきました。ここは木々に覆われ展望がないためにすぐに下山開始です。
  • まだ昼食をとっていなかったので、再度頂上にいくか、別な下山中の場所を選定するを検討して下山中の紅葉が見れる小さな広場で昼食をとりながら景色を楽しみました。約一時間も休憩して活動していないと、寒く冷えてきます。
  • 昼食後は来た道を約1時間程で駐車場に着きました。
【第153回 赤城山(1828m) 累積標高差:464m】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2022年10月29日(土)
登山コース 湖畔駐車場(9:20)→黒檜山登山口(9:50)→猫岩(10:00)→黒檜山(11:15)→見晴台(11:20/12:20)→黒檜山(12:30)→見晴台→駒ヶ岳(13:20/13:40)→篭山(14:15)→覚満淵散策(14:35/14:55)→湖畔駐車場(15:20)
体験談
  • スタート時の気温は肌を刺すような寒さでした。12人の多数の参加者でしたが、2人の遅れもあり、待ち合わせ場所の寒さにより先に出発して、黒檜山頂上でランチをしながら待ち合わせとしました。
  • 登山口まで道路を歩いていき、そこでストレッチを行いスタート。登山口からいきなり急登が始まり、大きな岩もごろごろしているところもあり本格的な登山が楽しめました。途中、猫岩では大沼が真下に見下ろせ、周りの外輪山(鈴ケ岳、地蔵ケ岳、長七郎山)がよく見え展望を楽しむことができました。ここでしばらく居たいところでしたが、先に進むと頂上手前の稜線に着くまでに大沼方向の大展望をところどころで見ることができ、特に大沼上にあり山間部にエメラルドグリーンの水をたたた小沼が非常に綺麗に見えました。残念なことは登山口から頂上まで紅葉はほぼ終わっていました。現在は1000m以下が紅葉していました。しかしそれによる木々の葉がないために登山中の展望はよくなっていました。
  • 今日の晴れと眺望がよかったことに感謝しながら頂上を目指し稜線に着くと、あっという間に黒檜山頂上に到着。すでに沢山のハイカーが休憩していました。この先の展望がよいところなのでそこに行くと、浅間山から男体山方向さらに東側までの山々がよく見え、今日の展望の良さがさらによくわかりました。しかし手が縮こまる程の風と寒さに耐えられなく、風を避けられる斜面でランチ休憩をとりながら遅れている2人を待ちました。約20分程で到着してくれ2人の健脚ぶりが分かるとともに、これで全員そろったことで安心しました。
  • ここから次の駒ケ岳に行く前に再度この展望を見たく、しばらく見とれてしまいました。黒檜山から駒ヶ岳に向かう途中に展望場所がもう一つあり、ここでは東方向の関東平野、桐生、前橋市街、遠方は微かに筑波山まで見ることができました。ここから少しダウンして少し登ると駒ヶ岳頂上に到着し、ここでも先の展望場所と同様に遠方までの大展望を楽しませてくれました。しばらく微かに見える富士山をくっきり見えるまで見続けていました。この時の小沼方向を見ると同じ沼でありながら光輝いた沼に変わっていました。
  • 駒ケ岳を過ぎると、夏は天空の楽園になるお花畑に着きましたが、この時期は枯れた草にススキが揺れているだけでした。ほとんどの人はここから大沼に下山しますが、この先の篭山に向けて険しい登りを僅かでありながら体験して下山口手前に頂上らしくない頂上(篭山)に到着。その後数分で下山口に着き、昔ロープウエイが設置されていた赤城公園広場に着き、この場所から覚満淵を木道に沿って散策。ここもこの時期は何もなく綺麗な水をたたえた池とススキ、及び草紅葉(くさもみじ)を楽しみ約20分程で通過し今回の登山を終了しました。
【第152回 日光白根山(2578m) 累積標高差:682m】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2022年9月11日(日)
登山コース ロープウエイ山頂駅(9:40)→不動岩→大日如来→白根山(12:13/13:20)→弥陀池分枝→七色平(15:20)→ロープウェイ山頂駅(15:55)
体験談
  • 数ある登山ルートの中でロープウェイを使用する計画にて登山しました。丸沼高原に観光に来ていた人が簡単にスニーカーで登れるルートであると思っていましが、そんなことはなく思っていたよりハードな本格的な登山道でした。またこの山は関東で一番高い山で展望がよく道も整備されているので人気があることも分かりました。
  • ロープウェイ山頂駅を出ると、とても広い場所になっていて、足湯、カフェ、レストラン、展望場所、散策場所などがあり、ここだけでも十分に遊べるようになっていました。展望場所では青空に浮かんだ上州武尊山、至仏山、燧ケ岳が綺麗に見えていました。
  • 山頂駅から舗装された道を歩き始めると立派な神社があり、そこで本日の登山の安全を祈願して登山開始しました。苔むした白樺林の登山道をゆっくり歩いていきます。
  • 約2時間の登山道を高度を上げながら登って行くと、途中大勢の登山者で渋滞になっているところが何か所もあり改めて人気の山であることを実感しました。時々、北方向の展望が開けるところがあり、前述の展望場所で見れた山々が雄大に見えていました。さらに進むと景色が一変して森林限界に達すると木がほとんどなくなり、岩、砂利だけの斜面に変わってきました。目の前に白根山の頂上が見え展望がよい山であることがこの場所からもよく分かります。ここでは秋を感じる涼しい風を浴びて、そしてトンボも飛び交っていてとても気持ち良さを感じます。
  • 歩きづらい砂利道を進むこと約40分で大きな火口に到着。ここから頂上まではもう一息ですが、頂上での記念写真を撮る人でごったがえしていたので順番待ちを余儀なくされました。やっと撮り終わった後にエメラルドグリーンの五色沼が見えるそそりだった尖がった穂先に行き、ここで各自がポーズを決めてその場所を楽しみました。昼食は周りの大展望を見ながら簡単に済ませ、中禅寺湖、五色沼、男体山が見えるところに移動すると、五色沼を中心とした周りの山々の山容が非常に綺麗な景色をしばらくうっとりと見とれてしまいました。
  • 予定では五色沼を周回して下山予定でしたが、徐々に西方向から雲がわくわくと湧きあがってきていたこと、及びロープウェイの終了時間に間に合わなくなりそうでしたので弥陀池方向に下山することにしました。この下山ルートは登ってきた砂利道とは全く違い、非常に険しい山肌を見れ、下山方向は急な斜面でありながらも五色沼、男体山、女峰山、太郎山の山容を見ながら降りられ楽しめる道でした。
  • 弥陀池分枝まで降りると、もう後は楽な下山になり、すぐに樹林帯に入り往路と同じルートに出て無事にロープウェイ終了時間前に到着できました。 ゴンドラは真っ白な雲の中を通過して山麓駅に到着しましたので、登山中は晴天でよかったと思いました。
【第151回 木曽駒ヶ岳(2956m) 累積標高差:1234m】 (クリックすると写真が見れます)
  登山日 2022年8月19日(金)~20日(土)
登山コース ①1日目(8/19(金))ロープウェイしらび平駅(11:10)→千畳敷駅(11:20)→集合待ち&昼食(11:30/12:30)→登山開始(12:30)→八丁坂分枝→乗越浄土(13:50/14:00)→頂上山荘→木曽駒ヶ岳頂上(15:40/16:20)→頂上山荘(17:10)
②2日目(8/20(土)頂上山荘(6:40)→乗越浄土(7:10)→伊那前岳9合目(7:30)→乗越浄土→八丁坂分枝(8:10/8:40)→剣ケ池(9:00)→千畳敷平駅(9:10/9:30)→ロープウェイしらび平駅(9:40)
体験談
  • 菅台バスセンターに着くと、既に満杯のため先の駐車場に誘導され、黒川平駐車場に駐車(一日800円×2日)させられた。そこからバスに乗るにも30分以上待たされ、やっと補助席にて乗車。しらび平ロープウェイ駅でもまたまた40分程待たされたが、それでも早く出発したのでロープウェイ千畳敷駅には12時前に到着しました。しかし3人が遅れ、特に2人は2時間以上遅れ見込みだったので先に登山開始した。
  • ロープウェイでは一気に1000m(日本一高さのロープウェイ 2610mに頂上駅 往復2,540円)も上がりながら空中散歩を楽しみ頂上駅に着くと、全くしらびたいエア駅付近の景色とは違った様相となっていて、特に駅舎を出た途端、目の前に千畳敷カールが見事な景色を提供して登山者の憧れの中央アルプスに来たことを実感しました。登山道の両側に咲いている沢山の花と周りの切り立った岩肌をみながら散歩気分で歩いていきます。徐々に高度があがり始めると石を積まれた階段が急勾配になっていきます。上を見ると沢山のハイカーで道が渋滞して、後ろを振り返るとカールの大きさと大きな岩が空に向かってそそりだっている景色が目に入り感動します。
  • 乗越浄土の手前が特に急な斜面で渋滞待ちを繰り返しながら浄土に到着。広大な広場になっていて、目の前に中岳がど~と聳え素晴らしい雄大な山姿を呈した山で、左側方向の宝剣岳は怖いくらいの険しい山となっています。ここで少し休憩をしていると早く頂上を楽しみたい欲望にかられます。そして中岳に向かう途中で左側の斜面を覗くと、急峻な谷と周りの山の凄さにメンバーは見とれてしまい、数人のメンバーはここでインスタ映えするようなヨガのポーズを取り楽しんでいました。
  • 木曽駒ヶ岳に登る前に頂上山荘(1泊2食で13,000円 2部屋確保)にチェックインして、荷物を置き身軽になって頂上に向かいました。頂上に着く前にとてもかわいいオコジョ(イタチの仲間)に出会いました。ついでに雷鳥も見れると思いながら頂上に到着。南から西方向は雲があがってきていたために展望はよくありませんでしたが、神社の反対側の北から東にかけて、北アルプスのから八ヶ岳方面まで雲はありながら大展望が見れ、しばらく座り込んで眺めてしまいました。上空は青空で風もなく暑くもなく最高の展望を味わいました。展望している最中に親子雷鳥4羽に気づき、見れたことに喜びながらしばらくカメラ撮影が始まりました。夕食時間を忘れて見とれていましたが、下山時間になり馬の背ルートで小屋に向かうに稜線からも雄大な景色をさらに味わっている時に、一部のメンバーは沢山の雷鳥に出会ったとのことです。
  • 山小屋の夕食(意外と美味しい)を食べた後に夕陽を中岳の登り口付近で見ました。眩しくて目を向けることができなかった太陽も光を萎ませ、赤く放りつつ沈む様子を雲海とともに楽しみました。小屋に戻った後で飲み足りないメンバーは持参した酒で歓談した後に、星空を観賞するために再度外に出ると満点の星空でした。天の川を始め東の空には土星、南にはさそり座、北の空には北斗七星、真上にははくちょう座、こと座が見えてました。しばらく見ていたので、めちゃ寒くすっかり体が冷えてしまいました。
  • 翌日は当初の計画書は濃ケ池、駒飼ノ池を周回するコースでしたが、午前中から雨予想と変わってきたために、乗越浄土から伊那前岳(2883m)までの稜線を歩く計画に変更しました。乗越浄土に行くまでのルートは中岳を直登する道と巻道(迂回路)があり、迂回路を選択しました。これが大正解で非常に険しい斜面、深い谷、板を組わせたような岩肌、空に突き出た奇岩、絶壁、緑の絨毯、そして宝剣岳の険しさを歩きながら見れ、また落ちそうなスリルを味わいつつ十分に景色を堪能できました。浄土から伊那前岳に向かう稜線を歩いている途中で、ポツリと降り始めましたが、カッパを着るほどではなく、稜線歩きの楽しさをここでも十分に味わいました。特に遠方の富士山も半分以上の全貌を見せ、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳をはじめとする山々、そして駒ケ根市街を一望できるほど素晴らしき景色でした。雨が降りそうな気配を感じたので急いで千畳敷カールを早めに降り、途中の八丁坂分枝で休憩をとった時にHさんが入れてくれた美味しいコーヒー、ケーキによって山の楽しさを倍増させてくれました。
  • ここから剣ケ池まで降りたところで、改めて池の上千畳敷カールの綺麗な景色を囲んだ岩肌をバックにした全体写真を撮って木曽駒ヶ岳の素晴らい景色を目に焼き付けて、この登山を無事に終了しました。
  • 立寄り湯:こまくさの湯 (650円)